ジェットスターのキャンセル可否・方法をケース別に解説!払い戻しの流れもご紹介
更新日:2022年10月5日
LCC(格安航空会社)の台頭で気軽に楽しめるようになった空の旅。その分、急な用事で搭乗をキャンセルせざるを得ないケースも多々発生するようになりました。航空券のキャンセル手続きは会社によってルールもさまざま。今回はLCCの中でも高い人気を誇るジェットスターのキャンセル・払い戻しの方法を紹介します。
目次
- ジェットスターの基本的なキャンセル方法は?
- 【運賃タイプ別】ジェットスターのキャンセル可否
- 払い戻しが可能になるオプション「Fare Credit」って?
- 【支払いタイミング別】ジェットスターのキャンセル可否
- キャンセル不可の場合は、後続便への振替えを検討!
- キャンセル・振替えに伴い、手荷物料金はどうなる?
- ジェットスターの払い戻しに利用される「フライトバウチャー」って?
- 「払い戻し手数料」と「取り消し手数料」の違いは?
- キャンセル不可でも払い戻しが認められるケースは?
- コロナによるジェットスター航空券のキャンセルについて
- 必ず払い戻しの対象になる!空港施設料・諸税について
- まとめ
- おすすめの航空券をチェック!
ジェットスターの基本的なキャンセル方法は?
ジェットスターでの航空券のキャンセルは公式HP、電話、ライブチャットを利用して行います。
公式HPからのキャンセル方法
まずはジェットスターの公式ホームページにアクセス。すでにアカウントを持っている人はログインしてください。アカウントを持っていない人は、「予約の確認/変更」を選択し、「ログインせずに予約検索」で予約番号と、メールアドレスまたは姓を入力。次に「詳しくはこちら」をクリックして「代替便/他の選択肢を確認する」の表示が出たら「他の選択肢を確認する(払い戻しなど)」を選びます。そこから払い戻したいフライトを選択すればキャンセルが完了します。
電話でのキャンセル方法
電話応対でのキャンセルを希望する場合は、ジェットスターコンタクトセンターを利用します。
<ジェットスターコンタクトセンター問い合わせ番号>
・0570-550-538
・0570-3163-8538
日本語対応は9〜21時。英語対応は本来24時間ですが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、現在は6~22時(オーストラリア東部標準時)に短縮されています。コンタクトセンターは時間帯によって電話が繋がりにくくなります。9〜10時、12時頃、18時以降は混雑するため、これらの時間帯は避けるのが賢明です。
ライブチャットでのキャンセル方法
ライブチャットを使ってキャンセルを行うことができます。公式HPの問い合わせ画面に「ライブチャット」と標示されたボタンがあるので、それを押すとライブチャット機能が立ち上がります。利用可能時間は電話の問い合わせと同じ9〜21時。こちらも時間帯により繋がりにくい場合があります。
【運賃タイプ別】ジェットスターのキャンセル可否
ジェットスターには
①Starter オプションなしの基本運賃
②Starter Plus オプション「ちゃっかりPlus」付き
③Starter Max オプション「しっかりMax」付き
④Starter FlexiBiz オプション「フレックスBiz」付き
➄Business オプションなしのビジネスクラス基本運賃
⑥Business Max オプション「しっかりMax」付き
※ビジネスクラスは特定の国際線のみ
という6つの運賃プランがあり、その中でキャンセル・払い戻しが可能なものと不可なものに分けられます。また、払い戻しは基本的にジェットスターで利用できる金券「フライトバウチャー」(以下、バウチャー。詳細は後述)の配布で行われます。
キャンセル・払い戻し可能な運賃タイプ
キャンセル・払い戻し可能なプランは「Starter Max」「Starter FlexiBiz」「Business Max」の3種類。ジェットスターには「キャンセル料」というものがなく、キャンセルの際に支払う料金は「払い戻し手数料」という名目となります。
キャンセル・払い戻し不可の運賃タイプ
運賃プランの中でも「Starter」「Starter Plus」「Business」の3種類はキャンセル・払い戻しが不可になります。しかし、この場合でもオプションである「Fare Credit」を利用すれば払い戻しを受けることができます。
払い戻しが可能になるオプション「FareCredit」って?
ジェットスターでは、低価格の運賃プランでも払い戻しが受けられるオプション「FareCredit(フェアクレジット)」の提供を2020年8月から開始しました。利用料金は1便/1名あたり1,200円〜1,850円とお手頃。予定が定まらず、仮押さえしていた航空券をキャンセルする場合などに役立ちます。ただし支払い済みの代金から「FareCredit」料金を差し引いた金額を、バウチャー(「FareCredit フライトバウチャー」)で受けることができるシステムとなっています(フライトバウチャーについては追って説明)。フライトの距離や利用時期によって価格に変化が生じます。
【支払いタイミング別】ジェットスターのキャンセル可否
支払い前のキャンセル可否
支払い方法で銀行ATM、ゆうちょ、ネットバンキングなどを選択し、申し込み翌日の23時59分までに支払いが完了していなければ予約された航空券は自動的にキャンセル扱いとなります。その場合、改めてキャンセルの手続きを行う必要はありません。
支払い後のキャンセル可否
支払いが完了している場合、「Starter」「Starter Plus」「Business」の運賃プランではキャンセルができず払い戻しも対応されません(オプション「Fare Credit」を利用すれば払い戻し可)。「Starter Max」「Starter FlexiBiz」「Business Max」はキャンセルや払い戻しの対応が可能になります。ただ、原則としてチェックインの開始時刻を過ぎるといずれの運賃タイプでもキャンセルができなくなります。急な事情でキャンセルせざるを得ない場合は、早急に手続きを進めましょう。
キャンセル不可の場合は、後続便への振替を検討!
キャンセルや払い戻しが不可の運賃プランで搭乗できない事情があった場合、後続便への振替を検討しましょう。便の振替方法はキャンセルのときと同じ手順を進み、「代替便/他の選択肢を確認する」で変更する便を選びます。運賃プランの中で「Starter」のみ各種手数料が発生します。国内線をオンラインで手続きした場合は変更手数料3,700円が、電話や空港カウンターで手続きした場合は変更手数料3,700円に加えて予約手数料3,000円の計6,700円がかかるため、出費を抑えるならオンラインの利用がおすすめです。それ以外のプランでは変更手数料が無料になります。
キャンセル・振替に伴い、手荷物料金はどうなる?
手荷物料金を支払った後に後続便への振替などフライトの変更を行った場合、改めて料金を請求されることはありません。追加料金を支払っている場合、「Starter Max」「Business Max」の運賃プランであれば払い戻しが受けられます。機内持ち込み手荷物は7kgまで無料になります。
ジェットスターの払い戻しに利用される「フライトバウチャー」って?
バウチャーは紙の金券ではなくキャンセルを実行した人にメールで送られる番号(バウチャー番号)になります。このバウチャーを次回の航空券購入に利用しますが、利用できるのは1回の払い戻しにつき1回の予約のみ。受け取った金額分を下回る航空券を購入した場合、差額は戻ってきません。発行日より3年(1095日間)有効です。しかし、大規模な社会不安などでフライトがキャンセルされる場合は、金額を使い切るまで複数回利用できる「特別対応用フライトバウチャー」で払い戻しが行われます。
「払い戻し手数料」と「取り消し手数料」の違いは?
ジェットスターの公式HPで航空券を購入し、搭乗をキャンセルする場合、どの運賃プランを選んでも払い戻し手数料が発生します。一方、複数の航空会社を取り扱うサイトや旅行会社で航空券を購入した場合、キャンセルにかかる取り消し手数料はジェットスターではなく、それらの会社に支払うことになります。料金はそれぞれ異なるため、確認の上、担当者に連絡しましょう。
キャンセル不可でも払い戻しが認められるケースは?
悪天候や社会不安などによる大幅な遅延・欠航があった場合、キャンセル・払い戻しに対する方針を記載したメールがジェットスターから送られてきます。その中で対応可能の旨が書かれている場合、プラン内容に関係なくキャンセル・払い戻しが可能になります。払い戻しはクレジットカードの支払元や銀行口座に現金で入金されます。また、個人的な理由でも病気や身内の不幸、事故による怪我などで搭乗できない場合は診断書の提出を行えば対応可能になるケースもあります。そのような状況になった場合は、まずコールセンターかライブチャットに問い合わせましょう。
コロナによるジェットスター航空券のキャンセルについて
ジェットスターには、新型コロナウイルスの感染拡大と緊急事態宣言に伴う特別対応があります。政府による緊急事態宣言が発出された場合、対象期間に対象となる地域を発着する航空券について、フライトバウチャーによる払い戻し、または同区間の別の日時の便への振替が可能です。コロナに感染したことでフライトをキャンセルする場合、対応は応相談となるため、いったんジェットスター側に連絡を入れましょう。
必ず払い戻しの対象になる!空港施設料・諸税について
すべての運賃タイプには「空港施設料」「諸税」が含まれており、「Starter」「Starter Plus」であっても、この2つの料金については払い戻しの対象になります。しかし、ほとんどの場合、差し引かれる諸税等払戻手数料(3,090円)が空港施設料・諸税の金額を上回ってしまうので、実際に払い戻しが受けられることはまれです。空港施設料・諸税から超過した諸税等払戻手数料は追加で請求されることはありません。
まとめ
いかがでしたか?ジェットスターのキャンセル・払い戻しの可否は、「運賃タイプ」「支払いタイミング」など、状況によって変わることがお分かりいただけたかと思います。キャンセルせざるを得ない場合は、確定した時点ですぐに申請することが大切です。航空券が無駄にならないよう参考にして、空の旅を楽しんでください。