茨城空港へのアクセスは?アクセス手段について解説

更新日:2022年12月16日

茨城空港へのアクセスは?アクセス手段について解説

2010年に開港した茨城空港。札幌(新千歳)・神戸・福岡・那覇・宮古(下地島)へ向かう国内線のほか、台北・上海・西安への国際線も運航され、北関東地域における主要空港として多くの人々が利用しています。空港直結の駅を持たない茨城空港へ向かうには車やバスの利用が不可欠。本記事では移動手段や出発する地域など、さまざまな側面から茨城空港へのアクセス方法を紹介します。

茨城空港へのアクセス手段

茨城空港へアクセスする場合、直結した電車の駅がないため、自家用車、もしくは最寄り駅からバスやタクシーを使って移動します。東京の中心街から向かう場合は、電車と合わせて約90分かかると見ておいたほうが良いでしょう。

茨城空港の最寄り駅

茨城空港の最寄り駅

茨城空港の最寄り駅は西側ならJR常磐線の石岡駅、東側なら鹿島臨海鉄道の大洗鹿島線・新鉾田駅になります。空港までの距離は石岡駅から約13km、新鉾田駅からは約16km離れており、駅から空港への移動は必然的にバスやタクシーを利用することになります。石岡駅はバスの本数も充実していますが、新鉾田駅は11時50分発の1本しか運行されていないので注意しましょう。距離的には遠くなりますが、水戸駅からも多くのバスが運行されています。水戸駅にはJR常磐線・水郡線と鹿島臨海鉄道の大洗鹿島線が通っており、新鉾田駅から約45分で移動できます。時間帯によりアクセスが難しい場合はいったん水戸駅に出てバスを利用するのも有効です。

茨城空港へのバスでのアクセス方法

茨城空港へのバスでのアクセス方法

茨城空港へのアクセスで、もっとも安価なのがバスの利用。現在は石岡駅、新鉾田駅、水戸駅、常陸太田市高速バスターミナルから直通のバスが運行されています。

水戸駅からは6時15分から18時35分まで、茨城交通・関東鉄道・関鉄グリーンの3社により計12本が運行されています。茨城交通・関東鉄道による高速道路経由の直行ルートは料金が大人片道1050円(IC利用は1020円)で所要時間は約40分。関鉄グリーンの一般道ルートは料金が大人片道1160円で所要時間は約70分になります。高速道路ルートでICを使用できるのは関東鉄道のバスだけになります。

石岡駅からは6時35分から19時50分まで計11本を運行。13時40分発は土曜・日曜・祝日のみの運行になります。料金は大人片道630円で所要時間は約35分になります。

新鉾田駅からは11時50分発が1本のみ運行されており、所要時間は約35分。料金は大人片道630円になります。

常陸太田市高速バスターミナルからは5時37分発の1本のみ。一般道を通り、途中で6ヵ所の停留所に停まります。料金は大人片道1570円で所要時間は約130分になります。

詳細な時刻や経路は茨城空港の公式サイトに掲載されています。

茨城空港へはタクシーでのアクセスもおすすめ

茨城空港へはタクシーでのアクセスもおすすめ

茨城空港に最寄り駅から出発するタクシーで向かう場合、水戸駅からの所要時間は約45分で、料金は片道約9000円。石岡駅からは所要時間約30分で料金は片道約5500円となります。料金を安くしたい場合は乗合タクシーの利用がおすすめ。1人でも利用できますが、3人以上の利用者がいれば1人あたりの料金を1500円〜2000円に抑えることができます。前日17時までの電話予約が必要になります。乗り合いタクシーで茨城空港へ向かう際の料金は下の表のとおりになります。

<乗り合いタクシー料金>

乗車定員 つくば市 土浦市・かすみがうら市 神栖市・鹿嶋市 潮来市
1人乗り 5000円 4000円 5000円 4000円
2人乗り 3000円 2000円 3000円 2000円
3人乗り~ 2000円 1500円 2000円 1500円

乗り合いタクシーについての詳細は 公式サイトに掲載されています。

自家用車でのアクセス方法

自家用車でのアクセス方法

自家用車で茨城空港へ向かう場合は、高速道路を利用することでスムーズにアクセスできます。大型の駐車場を無料で利用できることもあり、大半の人が自家用車で空港に訪れます。茨城空港の周辺は立地的にあまり渋滞が発生しませんが、大型連休や夏休みなどは利用者の増加や混雑が予想されます。移動時間には余裕を持つようにしておきましょう。2021年6月には後の項目で触れる茨城空港アクセス道路が全線開通し、所要時間が大幅に短縮されています。

茨城空港には無料駐車場がある

茨城空港では、第1、第2と第3・臨時用をあわせて約3600台分もの駐車場を無料で使用できます。駐車期間は制限がなく、旅行中も安心して車を預けることができます。しかし、14日以上にわたる駐車の場合は空港に長期駐車申請書を提出しておく必要があります。放置車両や車上荒らしが問題となっているため、この申請は必ず行っておきましょう。駐車場の営業時間は5時30分から22時までとなっています。営業時間外は閉鎖され入出庫ができないので注意しましょう。また、航空祭などイベント開催時には利用制限が設けられることがあります。

アクセス道路開通により行きやすくなった

2015年から工事が進められていた茨城空港アクセス道路は、2021年6月に小美玉市竹原〜竹原中郷が開通し、全線が開通。移動が快適になり、所要時間もこれまでより約16分短縮されました。茨城空港アクセス道路を使用した主なルートと所要時間は、下記の通りになります。

<東京方面> 約60分
東京方面(首都高速)~三郷JCT(常磐自動車道)〜石岡小美玉スマートIC(茨城空港アクセス道路)~茨城空港

<つくば方面> 約40分
つくば中央IC(首都圏中央連絡自動車道[圏央道])〜つくばJCT(常磐自動車道)〜石岡小美玉スマートIC(茨城空港アクセス道路)~茨城空港

<土浦・石岡方面> 約30分
土浦北IC(常磐自動車道)〜石岡小美玉スマートIC(茨城空港アクセス道路)~茨城空港

<いわき方面> 約100分
いわき中央IC(常磐自動車道)〜石岡小美玉スマートIC(茨城空港アクセス道路)~茨城空港

茨城空港からのアクセス

茨城空港からのアクセス

JR水戸駅へのアクセス

茨城空港から水戸駅へのアクセスは、茨城交通・関東鉄道・関鉄グリーンの3社が9時35分から21時5分まで12本の便を運行。21時5分発の便は航空機の到着状況により出発時刻を遅らせることがあります。茨城交通と関東鉄道は高速道路経由の直結バスとなり、所要時間は約40分。料金は大人片道1050円(IC利用で1020円)になります。関鉄グリーンは一般道を通るルートになり、所要時間は約70分。料金は大人片道1160円になります。タクシーの所要時間は約45分で料金は片道約9000円となります。乗合タクシーがカバーしていないエリアとなるため、安価で移動するならバスの利用がおすすめです。

東京駅へのアクセス

茨城空港から東京駅へのアクセスは、現在、直行便のバスが運休されています。公共の交通機関を利用する場合はバスで石岡駅へ向かい、JR常磐線の上野行きに乗車。上野でJR上野東京ラインに乗り換えます。所要時間は乗り継ぎがスムーズであれば約2時間半。運賃はバスと電車を合わせて2150円になります。特急ときわを利用すると石岡駅から東京駅までノンストップで到着できます。乗り継ぎがスムーズであれば所要時間は約2時間。運賃は特急料金が発生するため3170円になります(えきねっとトクだ値 [乗車券つき・10%引き]利用時)。

茨城空港付近の観光地

茨城空港付近の観光地\

常陸國總社宮

奈良時代の天平年間に創建されたといわれる古社。石岡市がかつて政治の中心地だったことから国内のさまざまな神を集めた総社として営まれ、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)や素戔嗚尊(すさのおのみこと)、大國主尊(おおくにぬしのみこと)などを祭神として祀っています。毎年9月に開催される例祭は 関東三大祭のひとつに数えられ、「石岡のおまつり」の名で広く知られています。

ひょうたん美術館

全国各地から収集した鎌倉、江戸時代のひょうたん・武具・古美術などを展示するミュージアム。みごとな技術で加工されたひょうたんの他、絵皿や掛け軸など、ひょうたんモチーフの美術品を見ることができます。お土産として食べられるひょうたんの漬物なども販売しています。緑豊かな庭園も見応え抜群。入館料は大人800円。

常陸 風土記の丘

縄文時代から弥生時代の古墳が数多く発見されている石岡市の知的財産を活用。鹿の子遺跡から発掘された建物や復元された古代家屋で地域の歴史を学ぶことができます。花のスポットとしても有名で、季節ごとに桜、ゆり、ハスなどが楽しめます。常陸風土記の丘のシンボルである巨大な獅子頭展望台での記念撮影もお忘れなく。

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まとめ

まとめ

茨城空港は、北関東の空の玄関口として今後ますます利用の増加が見込まれています。無料の大型駐車場を完備しているのが車の利用者にとっては大きな魅力。バスやタクシーでのアクセスもお得な方法があるので、ぜひ本記事を参考に利用してみてください

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