初めてでも分かる「eチケット(電子航空券)」の使い方 領収書などの発行についても解説
更新日:2024年2月14日
ICカードやスマートフォンの普及などにより、ペーパーレス化が進んでいる現代。飛行機も同様に紙のチケットではなく、2次元バーコードや予約番号などで搭乗できる「eチケット(電子航空券)」が主流になっています。そこで今回、飛行機に乗る際に使用する「eチケット」とは何か、当日の使い方や領収書の発行方法、使用する際の注意点など、初めて使用する方でも分かるように、使い方などを紹介します。
目次
- 「eチケット」とは
- 使い方
- 発行されるタイミング
- 搭乗方法
- 領収書・搭乗証明書の発行は?
- 「eチケット」の注意点
- まとめ
「eチケット」とは
そもそも「eチケット」とは何かというと、これまで1区間ずつ紙で発券されていた航空券を電子化したもので、搭乗者名や旅程などの情報が航空会社のシステム内に電子的に保管・管理されているエレクトロニック・チケット、つまり電子航空券のことを指します。この「eチケット」自体は各航空会社のシステム内に保管・管理されているため実物はなく、購入後に発行されるのは、「旅程表」、「確認書」とも呼ばれる「eチケットお客様控」。搭乗する日時や区間などのほか、航空券(確認)番号や2次元バーコードが記載されています(ANAは2次元バーコードの表示なし)。チェックイン手続きなどで使用しますが、これは航空券ではなく、あくまでも控え。そのため、何度でも表示や印刷ができ、紙の航空券とは違って盗難や紛失時も心配に及ばないのが嬉しいポイントになっています。メールでの送付のほか、Webサイトやアプリでの表示、自動チェックイン機や空港カウンターで発行することができます。
また、電子化されているので、ICカードやスマートフォンなどを使って搭乗手続きができるほか、例えばJALでは事前チェックイン不要の『タッチ&ゴーサービス』、ANAは『オンラインチェックイン』を使えば保安検査場に直行できるため、よりスムーズに搭乗することができます。ちなみに、ペーパーレスの「eチケット」のシステムは航空会社だけではなく、「新幹線eチケットサービス」や「eチケット早特14」などの早割がある新幹線や鉄道、テーマパークやコンサート、スポーツ観戦などでも使用されています。
使い方
「eチケット」の使い方を解説します。また、領収書や搭乗証明書の発行方法についても記載します。
発行されるタイミング
まず航空券の買い方ですが、インターネットで各航空会社や旅行会社のWebサイト、空港カウンターや旅行会社の店舗、電話などを通じて、乗る予定日のチケットを購入します。その後に、搭乗者・予約便・航空券情報などの控えとして、「旅程表」や「確認書」とも呼ばれる「eチケットお客様控」が発行される流れになります。これはメールで送られてくるほか、各航空会社のWebサイトやアプリで表示。もしくは、各航空会社の空港カウンターや旅行会社などの購入窓口での受け渡し、郵送などで送付されます。もし、「eチケットお客様控」の案内メールがなかなか届かない、表示されないなどの場合は、各航空会社に問い合わせましょう。
搭乗方法
現在の搭乗方法は主に3つ、自動チェックイン機、空港のチェックインカウンター、オンラインチェックインがあります。待ち時間が長くなりがちなカウンターでのチェックインと比べて、自動チェックイン機は簡単に搭乗手続きをすることができます。当日は自動チェックイン機で「搭乗手続き」を選択し、画面の案内に沿って「eチケットお客様控」に記載された番号を入力することでeチケットが発券されます。2次元バーコードの表示がある場合は、読み込ませ手順に沿って操作するだけなので簡単ですよ。ANAなど航空会社によっては自動チェックイン機での搭乗手続きは終了になっているので気を付けてください。
そしてこの自動チェックイン機以上におすすめなのが、公式サイトやアプリなどで手続きができるオンラインチェックインです。だいたい搭乗予定時刻の24時間前から手続きが可能になり、これでチェックインを済ましておけば空港に到着後、預ける手荷物がない場合はそのまま保安検査場に直行することができます。自宅や電車内で手軽にチェックインができるのでとても便利ですよね。ただ、事前にアプリのインストールが必須だったり、空港や状況によって使用できなかったりするケースもあるので、各航空会社の公式サイトで確認してください。
1. チェックインしてeチケットを発券
2. 荷物を預ける
3. 保安検査を受ける
4. 搭乗
領収証・搭乗証明書の発行は?
領収書は主に空港でカウンターや自動チェックイン機で発行・受け取りする方法と、Webサイトで手続きをして電子領収書を発行する方法、申請フォームや問い合わせ窓口で申し込んで郵送してもらう方法があります。郵送とは異なり、空港カウンターでは当日発行もできますが、時間がかかる場合があるため、時間に余裕を持って行く必要があります。また、各航空会社が指定した場所以外での購入、例えば旅行会社で支払った場合などは航空会社では発行できません。搭乗証明書も領収書と同様に、各航空会社が指定する場所で購入した場合、インターネットで発行することが可能。これは領収書とは異なり、旅行会社で購入した場合も対象になっています。領収書、搭乗証明書とも航空券購入日から1年間など、発行できる期限が決まっているため、必要な場合は早めに手続きすることをおすすめします。
「eチケット」の注意点
「eチケット」は紙のチケットとは違い、搭乗者がチケットを保持する必要がなく、発行される「eチケットお客様控」は何度でも表示や印刷ができるため、盗難・紛失しても心配に及ばないという利点があります。利用者にとっては便利でいいことだらけですが、スマートフォンの充電が切れた、ダウンロードがうまくいかなかった、電波障害が起こってうまく表示できない、そもそもスマートフォンを忘れた、紛失したというトラブルがないとも限りません。心配な場合は「eチケットお客様控」をプリントアウトして持参したほうがいいでしょう。家にプリンターがない方は、コンビニのプリントサービスを活用する方法もあります。
そのほかの注意点は、「eチケットお客様控」やチェックイン後に発行される「モバイル搭乗券」をスマートフォンで提示する際、バックライトが消えていたり、画面に保護シールが貼られている場合や、機種によっては2次元バーコードが小さく表示されるとうまく読み取れない場合があるため気を付けてください。また、各航空会社によって「eチケットお客様控」の発行方法やチェックインの仕方も違うことがあるため、しっかり公式サイトで確認しておきましょう。
まとめ
ペーパーレスで盗難や紛失の心配がなく、初めての方でも便利で使いやすい「eチケット」について紹介しましたが、いかがだったでしょうか? 空港でチェックインカウンターに並ぶのが億劫という方も、「eチケット」ならオンラインや自動チェックイン機でスピーディーにチェックインすることができます。うまく活用して、いろいろなところに出かけてみてください。