eチケット(電子航空券)とは?メリットや注意点、利用方法を徹底解説

更新日:2025年4月24日

eチケット(電子航空券)とは?メリットや注意点、利用方法を徹底解説

飛行機に乗る際、eチケット(電子航空券)の利用が主流になってきています。しかしeチケットがどのようなものか、利用するにはどうすればよいかが分からない人もいるでしょう。この記事ではeチケットの概要や利用するメリット・注意点についてまとめています。航空会社別の利用方法や搭乗の流れについても説明しているので、ぜひ参考にしてください。

目次

eチケットとは?基本を分かりやすく解説

eチケットとは?基本を分かりやすく解説

eチケット(電子航空券)とは紙の航空券を使わず、予約情報を電子データとして管理する仕組みです。スマートフォン画面や印刷した「eチケットお客さま控」に記載されている二次元コードやバーコードを提示するだけで搭乗手続きができます。eチケットは2000年頃から普及し、オンライン予約の増加とともに広がりました。発券の手間がかからず、紛失や盗難のリスクが低いことから、ほとんどの航空会社で導入されています。紙資源を使わないことで環境への配慮も評価されているポイントです。現在では、国内線・国際線を問わず、eチケットが一般的な航空券の形式として定着しています。

eチケットを利用するメリット

eチケットを利用するメリット

eチケットを利用すれば、飛行機の予約から搭乗までをスムーズに行えるうえ、手間やリスクを大幅に減らせます。ここでは、eチケットを使う主なメリットを3つ見ていきましょう。

予約や購入が簡単

スマートフォンやパソコンを使えば、自宅や外出先から24時間いつでも航空券の手配が可能です。航空会社の公式サイトや旅行予約サイト、専用アプリから簡単に予約できるため、窓口に行く必要はありません。購入手続き完了後に控えがメールやアプリに届くので、紙の搭乗券を受け取る手間も省けます。

発券不要で利用できる

予約情報はすべて電子データとして管理されているため、航空券を紙で発券する必要はありません。チェックインや搭乗時には、スマートフォン画面に表示した二次元コードを読み取ってもらうだけです。そのため、航空券を保管しておく必要がなく、カウンターに並んで発券する時間も省けるため、スムーズな搭乗準備ができるでしょう。

紛失・盗難のリスクが低い

紙の航空券だと、荷物に紛れて見失ったり、自宅に置き忘れてしまったりと、心配がつきものです。eチケットであればチケットを持ち歩く必要がなく、予約情報さえ把握していれば仮にスマートフォンを紛失しても搭乗手続きを進められます。また、個人情報が航空会社のシステムで適切に保護されているため、セキュリティ面でも安心です。

eチケットを利用する際の注意点

eチケットを利用する際の注意点

eチケットは便利な反面、スマートフォンの電池切れや通信環境の不具合などのトラブルに注意が必要です。もしもeチケットを表示できなくなってしまった場合、空港カウンターで事情を説明すれば搭乗手続きを進めてもらえる場合があります。トラブルなくスムーズな手続きを行うためにも以下の点に注意して事前の準備や対策を心がけましょう。

スマートフォンやタブレットの充電切れには注意する

eチケットは、予約情報をスマートフォンやタブレットなどの端末で表示・確認しなければいけません。そのため、端末の充電が切れると手続きに時間がかかってしまいます。特に移動中は充電環境が限られるため、モバイルバッテリーを携帯するなど事前に対策しておきましょう。また、万が一に備えて「eチケットお客さま控」を印刷して持参しておくと安心です。自宅で印刷できない場合は、コンビニエンスストアのプリントサービスも利用できます。

システムエラーが起きるとトラブルに巻き込まれる可能性も

eチケットはオンラインで管理されるため利用者の操作とは無関係に、システムエラーや通信障害などによるトラブルが発生する場合があります。例えば、二次元コードが正しく表示されない、予約情報がシステム上で確認できないといった事態が起こる可能性も否めません。その場合、通常よりも手続きに時間がかかってしまいます。また、スマートフォンの設定や通信状況によっては、バックライトが暗い、画面保護シールの影響でバーコードが読み取れないといった小さなトラブルも発生しがちです。こうしたリスクを回避するために「eチケットお客さま控」の印刷やスクリーンショット保存を事前に行っておくとよいでしょう。

領収証・搭乗証明書の発行は別で必要になる

eチケットは紙での発券がないため、領収証や搭乗証明書が必要な場合は別途手続きが必要です。多くの航空会社では、自動チェックイン機または空港のカウンターのほか、オンライン申し込みも可能です。ただし、発行方法や受付期間は航空会社によって異なるため、事前に公式サイトなどで確認しておきましょう。

【航空会社別】eチケットの利用方法を解説

【航空会社別】eチケットの利用方法を解説

eチケットは航空会社ごとに利用方法や確認手段が異なります。ここでは、国内で多く利用される全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)でeチケットを使う方法を分かりやすくまとめました。

全日本空輸(ANA)

ANAで航空券を予約・購入すると、自動的に「eチケットお客様控」が発行されます。この控えには、搭乗に必要な確認番号や便名、二次元コードなどが記載されており、メールで送付されるほか、ANA公式サイトやアプリからも確認できます。便出発の24時間前からオンラインチェックインができ、搭乗当日はスマートフォンに表示した二次元コードや、プリントした「eチケットお客様控」を提示するだけでチェックイン・搭乗手続きができます。

日本航空(JAL)

JALのeチケットは、航空券購入の際に自動で割り当てられます。eチケットの購入後に送付される「eチケットお客さま控」には、予約番号や二次元コード、搭乗便情報が記載されています。搭乗当日は、空港カウンターやチェックイン機での手続きをせず、保安検査場に直行できる「タッチ&ゴーサービス」が利用できます。保安検査場の通過とチェックインが一緒になった便利なサービスで、保安検査場の端末機に二次元コードをタッチするだけで完了します。

eチケットを利用した飛行機搭乗の流れ

eチケットを利用した飛行機搭乗の流れ

eチケットを使った搭乗方法を確認しましょう。チェックインの仕方には、空港のカウンター・自動チェックイン機・オンラインの3つがあります。特に、オンラインによるチェックインは、搭乗する24時間前から可能で、手荷物がない場合はそのまま保安検査場に直行できるため便利です。当日は、以下の流れで搭乗します。

  1. チェックイン手続き
    オンライン、空港カウンター、自動チェックイン機で搭乗手続きをして搭乗券を取得
  2. 手荷物を預ける(必要な場合)
  3. 保安検査を受ける
    搭乗券と本人確認書類を提示
  4. 搭乗口へ移動し、搭乗

自動チェックイン機の取扱いを終了している航空会社もあるため、事前に確認しておきましょう。

eチケットに関するよくある質問

eチケットに関するよくある質問

eチケットは便利な仕組みですが、利用時に不安や疑問を持つ方も少なくありません。ここでは、eチケットの利用に関するよくある質問に回答していきます。

スマートフォンがなくてもeチケットは利用できる?

スマートフォンを持っていなくてもeチケットは利用可能です。ANAでは自動チェックイン機(国際線のみ)や空港カウンターで搭乗手続きをすると、紙の搭乗券を発行できます。また、パソコンからオンラインチェックインを行い、搭乗券を印刷して持参する方法もあります。複数で搭乗する際には、代表者のスマートフォンでまとめて全員の搭乗券を取得可能です。この場合、予約で使ったクレジットカード情報や確認番号などの認証コードを入力してください。搭乗手続きは飛行機が出発する24時間前より可能なので、早めに準備しておくと安心でしょう。

航空券以外でeチケットを提供しているサービスは?

eチケットは航空券以外でも幅広く導入されています。代表的なものとして、新幹線の「スマートEX」「えきねっと」などのサービスや、テーマパークの入場券、映画館のチケットなどです。これらのサービスでは予約情報を電子的に管理し、スマートフォンや二次元コードを提示するだけで入場・利用ができます。eチケットを使うと、窓口での発券手続きが不要になったり、オンライン限定の割引が適用されたりする場合があります。飛行機と同様、紙のチケットを持ち歩く必要がなく、紛失リスクを減らせる点も魅力です。

eチケットは印刷しないと使えない?

基本的に、eチケットはスマートフォン画面の二次元コードを提示することで利用できます。通信環境が悪い場合や電池切れの不安がある場合は、事前に「eチケットお客さま控」を印刷しておくとよいでしょう。

まとめ

まとめ

いかがでしたか?eチケットは、飛行機の予約から搭乗までをスマートに進められる便利な仕組みです。紙の航空券が不要で、紛失や盗難の心配が少ない一方、電池切れやシステムエラーなど注意すべき点もあります。本記事でご紹介したメリットや利用方法、注意点を参考に、快適な空の旅をお楽しみください。

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