ペットは飛行機に乗せられる?航空会社ごとの料金・犬種制限・注意点を徹底比較【2026年版】

更新日:2026年9月25日 公開日:2024年3月11日

ペットは飛行機に乗せられる?航空会社ごとの料金・犬種制限・注意点を徹底比較

【結論】ペットを飛行機に乗せる場合、基本的には貨物室への預け入れとなり、航空会社ごとに犬種制限や料金(6,600円前後~)が異なります。国内線で唯一、スターフライヤーの「FLY WITH PET」(50,000円)だけがペットとの客室同伴に対応しています。

旅行に出かけたり、遠方に引っ越しをしたりと、やむを得ずペットを飛行機に乗せる際、どんなことに気を付けたらいいのでしょうか。手続きの方法など、気になる方も多いはず。そこで今回は、ペットを飛行機に乗せる際の注意点や、航空会社による対応の違いなどについてまとめました。

目次

ペットと飛行機に乗るには

ペットと飛行機に乗るには

ここでは、ペットはケージ等に入れ、預かり荷物として飛行機に乗せられることや、ペットと一緒に飛行機に乗る際の予約方法、フライト当日の流れなどについて紹介します。

基本的には手荷物として預け入れ

一部航空会社を除いて、ペットを飛行機に乗せる場合、基本的には手荷物扱いとなります。搭乗者(飼い主)と一緒に客室に乗ることはできず、ペットは特別な手荷物として飛行機内の貨物室に運ばれます。そのためペットはフライト中、貨物室で過ごすことになり、会いに行ったり、様子を見に行ったりすることはできない、ということを理解しておきましょう。

預かり条件

ペットの預かりを受け入れている航空会社でも、いくつかの条件が設けられています。航空機の利用に適した健康状態であること、ペットとして飼いならされていることが大前提です。

一例としてANAでの預かり条件を詳しく見てみましょう。

▼預かりできるペットの条件

・家庭で飼いならされ、航空機の利用に適した健康状態である。
・売買用/産業用の動物ではない
・妊娠していない
・若齢(生後4カ月未満)ではない
・心臓疾患/呼吸器疾患がない
・鎮静剤を使用していない

ANAでは犬や猫などの哺乳類以外にも鳥類の預かり、爬虫類・魚類・昆虫については条件を満たしていれば機内持ち込みが可能です。

分類 預け入れ可否 機内持ち込み可否 備考
哺乳類 〇 × 犬・猫・うさぎ・ハムスター・ハリネズミ・フェレットなど
鳥類 〇 × 猛禽類は不可(ワシ、タカ、フクロウなど)
爬虫類 × ×※1 ※1の条件を満たすカメのみ機内持ち込みに限り可
魚類 × ×※1 ※1の条件を満たす小さい魚のみ機内持ち込みに限り可
昆虫 × ×※1 ※1・2の条件を満たす昆虫のみ機内持ち込みに限り可
上記以外の分類
(両生類など)
× × 例)小型のカニ・カタツムリ・ヤドカリなど

※1/小型の容器(目安:縦30cm 横20cm 高さ20cm)に入れられており、発電装置またはポンプなどを作動させる必要のないもの、かつ逃げ出したり水漏れしたりすることがない状態

※2/他の乗客の迷惑になる特性(鳴き声・毒性・匂い)がないもの

上記の条件を満たさない場合には預け入れ、持ち込みともにできません。また、機内持ち込みできる分類の生き物を機内に持ち込む際は、苦手な人がいる場合も考慮して中身が見えない状態にする必要があります。また、それらの条件を満たしていたとしても、ペットの体調によっては預け入れや機内への持ち込みを断られる場合も。特に犬や猫では以下のような条件のもと、預かりの可否を慎重に判断されます。

▼預かりを断られる可能性があるペットの状態

・食欲がなく、元気がない
・呼吸が荒く、心拍数が上がっている
・ふらふらとした歩行状態である
・過度に緊張し震えている
・過度に緊張し大量のよだれがでている
・パニック状態になり吠え続けている

さらに、心臓疾患・呼吸器疾患がないことなども条件に含まれます。犬は狂犬病の予防注射と混合ワクチンの接種を、猫は混合ワクチンの接種を1年以内に受けていなければなりません。
このように各航空会社でペットの預かりについて細かく預け入れ、機内持ち込みの条件が定められています。飛行機で生き物と一緒に移動する予定を立てている場合は、利用する航空会社のペットに関するルールをしっかり確認しておきましょう。

ケージについて

ほとんどの航空会社では、ペット同士の攻撃による怪我やリスクを考慮し、ケージ一つにつき動物一匹(鳥の場合は二羽)までの収容が原則です。ケージは、航空会社の国際団体であるIATAの規定を満たすもののみ使用が認められています。
航空会社でもケージの貸し出しサービスがありますが、数に限りがあるため予約時に利用希望の旨を伝えるようにしましょう。

当日の流れ

飛行機に乗る当日は、チェックインカウンターで同意書にサインをし、所定の輸送料金を支払ってケージに入れたペットを預けます。手続きには時間がかかるため、余裕を持ってチェックインカウンターに到着するのがおすすめです。ANAは手荷物カウンター(ペットお預かりカウンター)に30分前まで、JALは手荷物カウンター内にある、ペットとおでかけサービスカウンターに40分前までに到着する必要があります。ペットは車両で搭乗便の貨物室に運ばれ、貨物室に乗せられます。空港に到着したら、係員が到着ロビーまでペットを運んでくれるので、手荷物受取エリアで受け取ります。

  • チェックインカウンターで同意書の確認と支払いを済ませる
  • ペットを預け、ペットチェックイン完了
  • 到着空港でペットを受け取る

ペットが過ごす環境

ペットが過ごす環境

ペットが乗る貨物室には、ペット以外に手荷物や貨物も搭載されます。空調機で貨物室内の温度や湿度は管理されていますが、気圧が変動するため耳の機能に悪影響が及ぶ場合があります。エンジン音や風の音、機械音、離着陸時は地上の車の音が聞こえるほか、飛行中は照明が消えます。また、外気温などの影響を受けるため、客室と同環境ではありません。特にペットが貨物室に運ばれるまでの間は屋外での作業となるため、夏場や冬場は大きな環境変化が加わります。
こうした環境の変化はペットにとって少なからず負担となり、ANAでは2015年以降、計18件の死亡事象が報告されています。輸送されるペットの総数から見ればごく一部ではあるものの、リスクがまったくないわけではないことは理解しておきましょう。搭乗前にかかりつけの動物病院で健康状態を確認しておく、鎮静剤を使用しない(多くの航空会社で預け入れ自体を断られます)など、飼い主側の備えがリスクを減らすことにつながります。
対策としては、夏場はクールマットや保冷剤などの冷却グッズを設置し、犬や猫のアンダーコート(下毛)を手入れすることで体温を下げることもできます。冬場は毛布やペット用カイロなどを入れておくと安心。飼い主の匂いがついているタオルやトレーナーなどでも、ペットが安心するかもしれません。ただし、ペットの体に巻きつく可能性があるなど、スタッフが不適当と判断した場合はNGが出る場合もあることを認識しておきましょう。

飛行機に乗せる際の注意点

飛行機に乗せる際の注意点

ここでは、ペットと飛行機に搭乗する前にやっておいたほうが良いことと、目的の空港に到着し、飛行機を降りてからペットが飼い主に引き渡されるまでの流れについて説明します。

搭乗前

5月1日から10月31日の期間は、日中外気温の影響を受けやすくなります。この期間にどうしてもペットと飛行機で移動する際には、日中を避けるのがおすすめです。
ペットがケージに慣れていない場合は、段階を踏んで徐々にケージ内で過ごすことに慣れさせておきましょう。そしてケージ内でのケガを防ぐため、飛行機に乗る前日までに爪切りを済ませておいてください。
前述の通り、フライト中はペットのそばにいることができないので、フライト前にトイレ(排泄)や散歩、食事を済ませておくことも大切です。なお、ケージには給水ボトルを取り付けることが可能(航空会社による)なので、長時間のフライトの場合や夏場は取り付けてあげると良いでしょう。給水ボトルが初めての場合、飲み方が分からなかったり、誤って鼻に水を入れてしまうことも考えられるので、給水ボトルからスムーズに水が飲めるよう、慣れさせておくようにしましょう。
また、すぐに助けられない場所に隔離することになる搭乗時には、誤飲の原因になるおもちゃをケージ内に入れないことをおすすめします。また、首輪やリードについても咬みちぎってしまったり、体に絡まってしまったりとトラブルになる可能性があるため、緩みなく適切に装着されているか確認し、不要であれば飼い主の荷物とするなどペットの負担にならない対応をしましょう。

搭乗後

まずは体調を確認しましょう。名前を呼び、体に触れてあげていつもと違う様子がないかをチェックします。少しでも状態の悪さや異変を感じた場合は動物病院で診てもらうほうが安心です。前もって空港周辺の動物病院を調べておくことをおすすめします。
なお、飛行機に乗った時に気圧の変化で耳が痛くなる、いわゆる「航空性中耳炎」。私たち人間はあくびをしたり、飴をなめたりと自発的に「耳抜き」を行って対処できますが、実はペットにも人間と同様に、外部の気圧変化に対応して、中耳内の気圧が外耳内の気圧と同じになるようにする機能が備わっています。ペットも自発的に口を開けたり、あくびをするなどして自身で耳抜きを行っているといわれています。それでも不安な方は、かかりつけの獣医師に相談してみましょう。

航空会社別の対応

航空会社別の対応

ペットと一緒に飛行機に乗る際には、航空会社によって規定やサービスが異なります。ここでは、JAL、ANA、スターフライヤー、その他の航空会社に分けて、規定の違いやサービス内容を紹介します。

ANA

ANAでは『ペットと飛行機に乗るには-預かり条件』で前述したとおり、哺乳類と鳥類(猛禽類を除く)の預け入れが可能です。しかし、毎年5月1日~10月31日までの夏季期間は、短頭犬種は飛行機に乗せることができません。短頭犬種は他の犬種と比較して高温に弱いという特徴があり、熱中症や呼吸困難を引き起こす恐れがあるためです。

▼夏季期間の預け入れが不可の犬種

・ブルドッグ
・フレンチブルドッグ
・ボクサー
・シーズー
・ボストンテリア
・ブルテリア
・キングチャールズスパニエル
・チベタンスパニエル
・ブリュッセルグリフォン
・チャウチャウ
・パグ
・チン
・ペキニーズ

爬虫類や魚類、昆虫は基本的に持ち込み不可ですが、一定の条件を満たした一部ペットに関しては機内持ち込みが認められている場合もあります。
また、貨物扱いでペットのみを輸送することも可能です。手荷物としての預け入れとは条件が異なるので、公式サイトで確認してください。

■ANAのペット預け入れ料金(1路線当たり)

国内線全路線 1ケージ/6,600円
(一部路線は4,400円)

詳しくは公式サイトをご確認ください。

JAL

JALには、ペットと同じ飛行機に乗って移動できる「ペットとおでかけサービス」があります。犬・猫・うさぎなどの小動物に加え、フェレット・ハムスター・モルモットも条件を満たせば利用可能です。犬種制限はANAと異なり、ブルドッグとフレンチブルドッグは季節を問わず通年で利用不可です。
機内持ち込みは、縦30cm×横20cm×高さ20cm以内の小型容器に収まり、他のお客様の迷惑にならない生き物(小鳥・観賞魚・昆虫などの小動物に限る)であれば可能です。機内持ち込みの場合、料金はかかりません。
また、ANAと同様に貨物扱いでペットのみを輸送するサービスもあります。受け付け時に証明書の提示が必要なほか、夏季は体温発散が苦手な小型犬について預ける前の十分な水分補給が推奨されています。夏季は全犬種において、他社との相次運送を含む2区間以上の経由便輸送は受け付けていません。

通常、以下の21犬種は夏季期間中(5月1日~10月31日)は貨物としての預け入れができません(リストにない犬種は、類似した名前であっても対象外です)。

▼夏季期間中の預け入れが不可の犬種

・アーフェンピンシャー
・キング・チャールズ・スパニエル
・スタッフォード・シャー・ブル・テリア
・チン
・ブル・テリア
・ペロ・デ・プレサ・カナリオ
・ボルドー・マスティフ
・イタリアン・コルソ・ドック
・シーズー
・チベタン・スパニエル
・パグ
・ブリュッセル・グリフォン
・ボクサー
・マスティフ
・キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
・シャー・ペイ
・チャウチャウ
・ピット・ブル
・ペキニーズ
・ボストン・テリア
・ラサ・アプソ

なお、2026年9月1日から規制がさらに強化され、夏季期間中は上記21犬種に限らず全犬種の貨物としての預け入れが原則受け付け停止となりました。(この期間は猫の預け入れも不可となっています。)この全犬種での受け付け停止期間は、2026年は9月1日~10月31日、2027年以降は5月1日~10月31日です。

■JALのペットとおでかけサービス(預け入れる場合の料金)

1区間・1クレートあたり 5,500円~7,700円(路線・搭乗日により変動)
※機内持ち込みの場合は料金はかかりません。なお、機内持ち込みには条件があります。

詳しくは公式サイトをご確認ください。

■JALの預け入れ輸送料金

JALでペットを貨物として預け入れる場合の輸送料金は、輸送容器(クレート)の重量とサイズによって変動します。また、輸送容器(クレート)も条件を満たしていなければ輸送できません。詳しくは公式サイトをご確認ください。

スターフライヤー

スターフライヤーでは預け入れ可能なペットの基準を以下に定めています。

・飼いならされた小犬
・猫
・ハムスター
・フェレット
・うさぎ
・小鳥(猛禽類は不可)など
・主に市販のペットフード・種・果実・昆虫を常食とするもの
・小動物等を常食としないもの

※魚類、昆虫、蛇の預け入れはできません。毎年5月1日~10月31日の夏季期間は「短頭犬種(対象はANAと同様)」の預け入れも不可となっています。また、小さな魚、昆虫などは一定条件を満たせば機内に持ち込み可能です。
スターフライヤーはANAやJALのようにペットのみの輸送は受け付けていませんが、機内ペット同伴サービス「FLY WITH PET!」が実施されています。国内航空会社唯一のサービスで、ケージに入れたペットを隣の座席に乗せることができます。2024年1月15日から国内線全路線・全便に拡大しました。指定のサイズのケージ(高さ75cm×横幅43cm×長さ55cm以内)に入る小型の犬および猫です。なお、ケージ内のペットにはペット用マナーウエア(おむつ)を着用させる義務があります。飛行機を降りるのは他の乗客が全員降りた後、一番最後に降りることになります。

■スターフライヤーのペット預け入れ料金
国内線1区間 1ケージ/6,600円

■機内ペット同伴サービス「FLY WITH PET!」料金
1匹/50,000円

その他

スカイマークやAIR DO、FDAは預け入れサービスがありますが、ピーチ、ジェットスター、スプリングジャパンは持ち込み・預け入れ問わずペットを乗せることができません。ピーチについては、身体障害者の方の補助犬(盲導犬、聴導犬、介助犬)は同伴が可能です。

FAQ

FAQ
Q1. ペットを飛行機に乗せるのは危険?貨物室で死んでしまうことはある?

貨物室は温度・湿度が管理されていますが、気圧変動などによりペットに負担がかかることがあります。ANA公式サイトでは2015年以降、計18件の死亡事象が報告されています(2026年9月時点)。輸送される総数からすればごく一部ですが、リスクがまったくないわけではありません。搭乗前の健康チェックや、鎮静剤を使用しないことなど、飼い主側の備えがリスクを減らすことにつながります。

Q2. 航空会社によって料金はどれくらい違う?

貨物室への預け入れは、ANAが6,600円(一部路線4,400円)、JALが5,500円~7,700円、スターフライヤーが6,600円と、いずれも6,000円台が目安です。一方、スターフライヤーの客室同伴サービス「FLY WITH PET」だけは1匹/50,000円と別料金になっています。

Q3. パグやフレンチブルドッグなど短頭犬種は乗せられない?

航空会社によって条件が異なります。ANA・スターフライヤーは、短頭犬種を含む特定の犬種を毎年5月1日~10月31日の夏季期間のみ預け入れ不可としています。JALはブルドッグ・フレンチブルドッグのみ季節を問わず通年で不可で、パグなど他の短頭犬種は「ペットとおでかけサービス」(飼い主同伴)であれば利用できます。

Q4. ペットと同じ機内に乗ることはできる?

国内線で唯一、スターフライヤーの「FLY WITH PET」というサービスが対応しています。指定のケージ(高さ75cm×横幅43cm×長さ55cm以内)に入る小型の犬・猫が対象で、1匹/50,000円、隣の座席に乗せることができます。

Q5. ペットを入れるケージにサイズの決まりはある?

国際的な航空ルールを定めるIATAの規定を満たすケージであることが必要です。ペットが立つ・座る・寝る・回転できる十分な大きさが基準になります。各航空会社に貸し出しサービスもありますが、数に限りがあります。詳しくはJALの公式サイトでお確かめください。

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まとめ

まとめ

今回はペットと飛行機に乗る際の各航空会社の基準をまとめてみました。希望条件に合う航空会社があれば公式サイトで詳細を確認してみてください。

参考・出典

※本記事は更新日時点の情報をもとに作成しています。内容は予告なく変更される場合がありますので、最新の情報は各公式サイトをご確認ください。

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