手荷物を減らして移動を快適にする「空港宅配サービス」

更新日:2024年5月7日

手荷物を減らして移動を快適にする「空港宅配サービス」

飛行機で旅行や出張に出かける際、大きなバッグやスーツケースを常に自分で運ぶとなると、肉体的にも精神的にも大きな負担になりますよね。そんな悩みを解消できるのが、自宅・勤務先から空港まで、また空港から自宅・勤務先まで荷物を運んでくれる「空港宅配サービス」です。今回は、旅行や出張時に、重たい荷物を運ぶ疲れやストレスをグンと軽減できる「空港宅配サービス」について紹介します。

空港の宅配サービスとは

空港の宅配サービスとは

飛行機に乗って出かける際に、荷物の持ち運びを便利にしてくれるのが、空港宅配サービスです。自宅や勤務先、こちらが指定した場所等に荷物を引き取りに来てもらい、出発する空港や到着する空港まで荷物を運んでもらったり、空港から指定した場所(自宅や宿泊先のホテル、ゴルフ場など)まで荷物を運んでもらったりできるサービスです。飛行機に乗る際には何かと持ち物が多くなってしまいますし、特に旅行の帰りなどは、たくさん買ったお土産などで行きよりも荷物がグッと増えがちです。空港宅配サービスを行っている会社は数多くあり、それぞれサービス内容やルール等は異なりますが、このサービスを利用すれば、飛行機での旅行や出張がよりいっそう快適になることは間違いないでしょう。

ANAとJALのサービスを比較

ANAとJALのサービスを比較

航空会社も空港宅配サービスを提供していますが、各社によってサービス内容やルールが異なります。ここでは、ANAとJALが提供している空港宅配サービスについて紹介します。

ANA

ANAが提供しているのが、依頼した手荷物を到着空港で引き取ることなく自宅や指定先に届けてもらえる「宅空便」。翌日配送の「快速宅空便」と、当日配送の「スーパー宅空便」があります。「快速宅空便」は、翌日または翌日以降に自宅やあらかじめ指定した場所へ荷物を届けてもらえ、午前中、午後、夜間など、2時間間隔で届けられる時間帯を指定することができます(配送地域に制限あり)。なお、神戸空港では「快速宅空便」を取り扱っていません。「スーパー宅空便」は、飛行機に乗る当日に、ホテルや旅館(民泊を除く)等の宿泊施設まで荷物を届けてくれるサービスであり、11時までの到着便が対象となります(配送区域に制限あり)。なお、飛行機の到着が遅れた場合、当日配送できない場合があります。
利用方法についてですが、出発空港の手荷物カウンターで「宅空便」を利用したい旨を伝え、出発時刻の20分前までに荷物を預ければOK。料金は、「快速宅空便」が荷物1個1000円(消費税込み)、「スーパー宅空便」が荷物1個2000円(消費税込み)で、支払い方法は現金のみです。個数・サイズ・重量にはそれぞれ制限があり、個数は1人3個まで、サイズは1個あたり3辺の合計が200cm以内、重量は1個あたり30kg以内となっています。

JAL

依頼した手荷物を、到着地の空港で引き取ることなく自宅や指定の場所(ホテル、ゴルフ場など)まで届けてもらえるのが、佐川急便株式会社の宅配便を利用したJALの「手ぶらでおでかけサービス」。サービスを利用したい場合は、搭乗手続きを済ませた後、手荷物を預けるタイミングで「手ぶらでおでかけサービス」を利用したい旨を伝えます。なお、事前予約はできないので、サービスを利用した場合は、保安検査場を20分前までには通過できるよう、時間に余裕を持って手続きするようにしましょう。料金は荷物1個1050円(消費税・カバー代込み)で、支払いは現金のみとなります。また、1個あたり20kg以内の重量制限があります。預けた荷物は原則として依頼主の搭乗便で運ばれますが、荷物を到着空港で受け取ることはできません。所要日数に関してですが、預かり当日の配達は行っておらず、翌日配達が可能な範囲は到着空港によって異なります。また、離島を中心とする一部地域への配達には対応していません。サービスについてより詳しく知りたい方は、JALホームページ内で「手ぶらでおでかけサービス」の「翌日配達可能条件」「サービス区域一覧」をチェックしてみてください。
なお、JALのグループ会社であるJAL ABCも「空港宅配サービス」や「手ぶら宅配サービス」「ホテル宅配サービス」など様々なサービスを提供していますので、詳細について知りたい方はJAL ABCの公式ホームページで確認してみてください。

運送会社の宅配サービス

運送会社の宅配サービス

運送会社が行っている宅配サービスにも様々なものがありますが、ここでは日本郵政の「空港ゆうパック」と、ヤマト運輸の「空港宅急便」の2つのサービスを紹介します。

空港ゆうパック

旅行バッグやスキー道具、ゴルフ道具といった荷物を出発の前日までに空港に届け、搭乗日に空港のカウンターで引き渡してもらえるのが、日本郵政が提供している宅配サービス「空港ゆうパック」です。空港のカウンターから、自宅などに荷物を送ることももちろん可能です。この「空港ゆうパック」で運んでもらえるのは、旅行バッグ、またはこれに類するものの他、スキー道具およびゴルフ道具を内容とするものに限り、内容品によっては、包装していても取り扱ってもらえない場合があります。「空港ゆうパック」で運べる長さの最大限は150cm(スキー道具の場合は210cm)以下で、サイズの区別は60サイズ、80サイズ、100サイズ、120サイズ、140サイズ、140サイズ超の6種類となっています。利用料金は、ゆうパックの基本料金+800円となっており、郵便局への荷物の持ち込みをした場合や往復利用をした場合には、最大360円お得になる割引制度があります。「空港ゆうパック」を取り扱っている空港や利用可能な差出場所に関しては、「空港ゆうパック」を紹介している郵便局のホームページでチェックできます。

空港宅急便

スーツケースや大きな手荷物を空港まで配送してくれるヤマト運輸のサービスが、「空港宅急便」です。空港から自宅やホテル等へも送ることができます。空港宅急便のサイズは、60サイズ(3辺の合計が60cm以内)から200サイズ(3辺の合計が200cm以内)まで8サイズがあり、重さ制限は30kgまでとなっています。発送方法は、“集荷を依頼する”、“ヤマト運輸営業所に持ち込む”、“コンビニエンスストアへ持ち込む”など複数の方法があり、キャッシュレス決済をした場合には現金で支払うより安い「キャッシュレス決済料金」が適用されるほか、往復宅急便を利用した場合や、ヤマト運輸営業所、コンビニエンスストア、取扱店のいずれかに自分で荷物を持ち込んだ場合にも、荷物1個につき100円が割引されます。料金は最小60サイズの場合、キャッシュレスなら1595円、現金は1600円。最大200サイズの場合、キャッシュレスなら4378円、現金は4380円です。
搭乗日の前日までに空港カウンターに到着するよう、発送締切日を確認のうえ発送の手続きを行うと、搭乗日に空港の各提携カウンターで荷物を受け取れる、というのが利用の大まかな流れになります。さらに詳しくサービス内容や割引、注意点等について知りたい場合は、ヤマト運輸のホームページで「空港宅急便」のページをチェックしてみてください。

利用時の注意点

利用時の注意点

空港宅配サービスを利用する際に注意したいのが、クレジットカードの利用についてです。多くの航空会社では、JALやANAのように現金のみでクレジットカードの利用は不可であることがほとんど。一方でヤマト運輸のようにキャッシュレス決済を推奨している場合や、“コンビニに自分で荷物を持ち込む場合”と“宅配ロッカーから荷物を送る場合”のみ、クレジットカードで支払いできるケースもありますので、利用したいサービスの支払い方法をホームページ等で確認するようにしてください。また、スーツケースは基本的に空港宅配サービスで送ることが可能ですが、会社によって重量やサイズの制限が異なるので、こちらも確認が必要です。電化製品、ガラス製品、液体類などの破損しやすいものや、生鮮食料品などの腐食・変色しやすいものは空港宅配サービスで取り扱ってもらえないケースがほとんどなので注意しましょう。「空港宅配サービスを利用したい場合、何日前までに申し込みが必要なのか」に関しても、サービスを提供している会社やサービス内容によって対応が異なってきますので、利用したいサービスをホームページ等でチェックして確認しましょう。

まとめ

まとめ

頑張って絞り込んだつもりでも、旅行や出張の荷物はついつい多くなってしまうもの…。今回紹介した「空港宅配サービス」を目的や価値観に応じてうまく活用し、空の旅をよりいっそう快適に楽しんでください。

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