香水は飛行機に持ち込める?国内線・国際線のルールを解説

更新日:2025年7月30日

香水は飛行機に持ち込める?国内線・国際線のルールを解説|ローチケ旅行

飛行機での移動中であっても、身だしなみには気を配りたいもの。機内でメイク直しをする際、手荷物に香水を含む化粧品を持参する方も多いことでしょう。また、海外旅行中に現地で香水を購入し、お土産として持ち帰るケースも少なくありません。お気に入りのブランドの香水をたくさん持ち帰りたくなるところですが、化粧品を含む液体類の機内持ち込みにはルールが設けられています。容量や容器のサイズなど、持ち込み可能な条件については、事前に確認しておくことをおすすめします。

香水は飛行機内に持ち込める?

香水は飛行機内に持ち込める?

テロ対策の一環として、各航空会社では機内への液体類の持ち込みに関して厳格なルールを設けています。香水やシェービングジェルなどの化粧品も、一定の容量や重さの制限を守れば持ち込みが可能ですが、国内線と国際線では既定の内容が異なる場合があります。そのため、事前に各路線のルールをよく確認しておきましょう。なお、香水をはじめとする液体類の持ち込みに関する基本的なルールは、JALやANAといった大手航空会社だけでなく、LCC(格安航空会社)でも共通しています。

国内線に香水を持ち込む場合

国内線において機内に持ち込める香水の容量は、1つの容器あたり500gまたは500mlまでで、1人あたりの上限は合計2kgまたは2リットルまでと定められています。一般的に香水のボトルは最大でも200ml程度のものが多いため、多くの方にとってはこの制限内で十分に対応できるでしょう。なお、預け荷物に入れる場合も同様の容量制限が適用されます。ただし、フライト中の揺れなどによってスーツケース内で香水の瓶が破損する恐れもあります。そのため、フライト時間が比較的短い国内線では、香水は手荷物として機内に持ち込むほうが安心かもしれません。

国際線に香水を持ち込む場合

国際線では、液体類の機内持ち込みに関するルールが国内線よりも厳しく設定されています。香水を含む液体類は、持ち込める容量が1つの容器あたり100mlまでのものに限り、機内への持ち込みが可能です。これらの容器は、容量1リットル以下でジッパー付きの透明なプラスチック袋にまとめて入れる必要があり、その袋に収まる分が手荷物として持ち込める上限となります。使用する袋の大きさは、縦と横の合計が40cm以内のものが目安で、1人につき1袋までとされています。ただし、容器が袋に収まっていたとしても、100mlを越える容量のものは持ち込み不可となりますので、ご注意ください。なお、預け荷物として持ち込む場合は、1容器あたり500ml以内、かつ合計で2リットル以内という制限が設けられています。

免税店で購入した香水の取り扱い

免税店で購入した香水の取り扱い

国際線のフライトでは、空港で保安検査を通過した後に、空港内の免税店で買い物を楽しむ方も多いでしょう。空港内の免税店で購入した香水などの液体類は、通常の機内持ち込み制限の対象外となるため、国際線で定められている「ジッパー付き透明袋に収まる範囲」を超えていても問題ありません。ただし、目的地への到着までにトランジット(乗り継ぎ)がある場合は注意が必要です。乗り継ぎの空港で再度保安検査が行われ、免税店で購入した香水であっても、ルールに適合していない場合は、没収される可能性があります。
これを避けるためには、「STEBs(Security Tamper-Evident Bags/不正開封防止袋)」と呼ばれる専用の袋を利用することが推奨されます。購入時に免税店で袋をもらい、香水とレシートをこの袋の中に入れ、密封された状態であれば、乗り継ぎ時の保安検査をスムーズに通過できる可能性が高まります。
なお、すべての空港や免税店がSTEBsに対応しているとは限らないため、乗り継ぎがある方は、免税店で香水を購入する前に、乗り継ぎ空港が対応しているかを確認しておきましょう。

機内に持ち込む際の注意点

機内に持ち込む際の注意点

飛行機内に香水を持ち込む際には、いくつかの注意点があります。まず、スプレータイプの香水は、キャップなどで噴射部分をしっかり保護し、誤って押されて中身が漏れることがないようにしましょう。
また、国際線では液体物の容器・容量が厳しく制限されているため、購入した香水の容量が規定を超えている場合には、アトマイザー(液体を霧状にして噴射する装置)などを使って中身を小分けにする必要があります。この際、移し替えた香水が漏れて他の荷物に香りが移らないよう、しっかりフタを閉めた上で、ジッパー付きの袋に入れるなど、二重に収納すると安心です。また、ガラス製の容器は破損しやすいため、タオルや緩衝材などに包んで持ち運ぶようにしましょう。

香水をまとめて持ち帰る際の注意点

香水をまとめて持ち帰る際の注意点

ハイブランドの香水は、日本国内よりも海外のほうが安く手に入る場合があり、お土産としてまとめて購入したいと考える人もいると思います。このような場合に注意したいのが、「免税範囲」についてです。海外での購入額が免税範囲を超えると、日本に帰国する際に、その金額に応じた関税や消費税が課される可能性があります。香水は大きく「パルファム」、「オードパルファム」、「オードトワレ」、「オーデコロン」に分けられます。なかでも注意が必要なのは、最も高価で香料の濃度が高い「パルファム」で、持ち帰る際は2オンス(約56ml)までが免税対象とされています。一方、パルファムより賦香率が低く、日常使いしやすい「オードパルファム」や「オードトワレ」、「オーデコロン」などの一般的な香水については、免税範囲に量の制限は設けられておらず、原則として申告の必要もありません。

機内で香水を使ってもいい?

機内で香水を使ってもいい?

飛行機内での香水の使用に特別な制限はありませんが、密閉された空間では香りが広がりやすく、周囲の方に不快感を与える可能性があります。そのため、使用する場合は化粧室内で少量にとどめるのが望ましいでしょう。また、使用しない場合でも液が漏れるのを防ぐため、フタがしっかり閉まっているか事前に確認し、細心の注意を払うことが大切です。

まとめ

まとめ

飛行機内に香水を持ち込むことは可能ですが、既定の容量やサイズを守らないと、保安検査で没収されることや、周囲の迷惑になる恐れがあります。お土産として香水を多く購入する場合は、預け荷物も活用するなどして、ルールをうまく使いながらお気に入りの香水を存分に楽しみましょう。

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