飛行機に乗り遅れたらどうすればよい?対処法4選

更新日:2025年8月28日

飛行機に乗り遅れたらどうすればよい?対処法4選

電車の遅延や道路の渋滞などが原因で、予定していた飛行機に乗り遅れてしまった場合、対応しなければ、航空券代が無駄になることがあります。ただし、状況に応じて適切な手続きをとれば、別の便に振り替えてもらえる場合もあります。本記事では、搭乗に間に合わないと分かった時の対処法を、ケースごとに紹介します。

目次

飛行機に乗り遅れたときの対処法4選

飛行機に乗り遅れたときの対処法4選

飛行機に乗り遅れそうだと分かったら、まずは落ち着いて、現在の状況で取れる対応策を確認しましょう。多くの航空会社では、乗り遅れに備えた複数の手段が用意されており、多くの場合は何らかのサポートを受けることができます。

航空会社の規約を確認する

まずは、航空券を購入した航空会社の規約を確認しましょう。乗り遅れ時の取り扱いは航空会社ごとに異なります。多くの場合、「◯◯(航空会社) 乗り遅れ」などと検索すれば、予約変更や振替の可否、必要な手続きが公式サイトに詳しく掲載されています。便の変更や振替は、オンラインで手続きができることもありますが、状況によっては空港のカウンターで航空会社のスタッフと直接やり取りする必要があります。

航空会社に事前に連絡を入れる

搭乗時間に間に合わないと気づいたら、できるだけ早く航空会社のカスタマーサポートや問い合わせ窓口に連絡してください。連絡が遅れると「無断キャンセル」となり、予約が全て取り消されることがあります。
連絡の際には、便名・搭乗日・氏名・予約番号(または航空券番号)・乗り遅れの理由などの情報を正しく伝えましょう。大手格安航空会社(LCC)の場合、経費削減や効率化のため、リアルタイムで対応できる窓口がないことがあります。その場合は乗り遅れ後の対応が難しい場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。いきなり空港のチェックインカウンターで事情を伝えるよりも、事前に連絡を入れておくことで対応の選択肢が広がります。電車などの遅延で乗り遅れた場合は、「遅延証明書」の提示を求められることがあります。近年は電子化が進み、多くの鉄道会社が公式サイトから遅延証明書を発行できるようになっているので、すぐに提示できるよう準備しておきましょう。

チェックイン後の乗り遅れはカウンターで相談する

広い空港では、チェックイン後に搭乗口の場所が分かりづらく迷ってしまったり、待ち時間中に休憩しすぎたりして、搭乗時刻に間に合わなくなるケースもあります。このような場合でも、航空会社のカウンターで事情を説明し、振替便の案内や予約変更・キャンセルなどの対応してもらうことが可能です。判断は空港スタッフに委ねられるため、丁寧かつ分かりやすく状況を伝えるようにしましょう。

航空券を取り消し、自身で代替便を探す

乗り遅れの場合、事前に連絡していても、後続便に空きがないなどの理由で振替ができないこともあります。その場合は、一旦現在の予約をキャンセルし、自身でほかの航空会社の便を探すほうが早く目的地に到着できる可能性があります。航空券検索サイトやアプリを使えば、すぐに代替便を探すことができます。振替が難しい場合でも、焦らず冷静に対応しましょう。

〇出発する空港を変更することも検討する

旅行シーズンなどは空席が出にくく、どうしても代替便が確保できないこともあります。その場合は、出発空港を変更するという選択肢も検討しましょう。例えば、成田空港発の便が満席の場合は羽田空港、関西国際空港発の場合は伊丹空港や神戸空港といった近隣の空港からの便を探すことで、状況が打開できるかもしれません。どうしても目的地行きの便が見つからない場合は、到着空港を変更する方法もあります。

航空会社ごとの航空券変更の扱い

航空会社ごとの航空券変更の扱い

飛行機に乗り遅れた際の対応は、航空会社によって異なります。一般的に、大手の航空会社であれば、予約の変更や他の便への振替に柔軟に対応してもらえることが多いのですが、LCCの場合は、各社ごとに独自のルールが定められているため、事前の確認が重要です。

一般航空会社の場合

JALやANAなどの一般航空会社において、正規運賃航空券を購入している場合は、出発前に乗り遅れる旨を連絡すれば、予約変更ができる可能性があります。オンラインでの手続きにも対応しているため、乗り遅れが判明した時点で、速やかに手続きを開始しましょう。ここでいう「正規運賃航空券」とは、予約変更が可能な「フレックス運賃」や「ビジネスクラス運賃」などを指します。また、株主優待券による購入や、介護・福祉関係の割引運賃を利用している場合でも、同様の対応が受けられるケースがあります。なお、便の振替を行う際には、所定の手数料が発生する点にご注意ください。
出発空港にすでに到着してから乗り遅れが判明した場合は、ただちに航空会社のチェックインカウンターに向かい、事情を説明しましょう。次の便や後続便に空席がある場合、無償での振替に応じてもらえる可能性があります。

〇早割などの航空券の場合は?

一般航空会社で手配した航空券でも、JALの「セイバー」「スペシャルセイバー」、ANAの「早割」など、事前予約によって運賃が割安になるサービスを利用した場合、予約の変更はできません。早割などの航空券で乗り遅れた場合は、可能な限り早く航空会社に連絡を取り、キャンセル手続きを行ってください。多くの早割サービスでは、出発前であれば、いつキャンセルをしても運賃の約50%の手数料がかかります。ただし、便の出発後にキャンセルした場合、手数料がさらに高額になることがありますので、十分にご注意しましょう。

LCCの場合

LCCでは、航空会社が独自に定めたルールに基づき、乗り遅れに対する対応が異なります
ジェットスターの運賃プラン、「Starter」「Starter Plus」(エコノミークラス)では、予約便のチェックイン開始時刻までであれば、適用される変更手数料と運賃差額を支払うことで変更が可能です。「Starter Flex」「Starter Flex Plus」(エコノミークラス)および「Business」「Business Max」(ビジネスクラス)の場合は、出発当日であっても運賃差額を支払うことで予約変更ができます。変更手続きの締切時刻は、プランによって異なるため、航空会社の公式サイトを事前に確認しておきましょう。
ピーチ・アビエーションは、すべての運賃タイプにおいて、予約便の出発時刻の1時間前まで変更が可能です。
春秋航空日本(スプリング・ジャパン)では、出発2時間前まで予約変更が可能です。手数料は変更手続きを行うタイミングによって異なり、出発当日の変更では運賃の40~90%が手数料として発生しますので、ご注意ください。また、同一区間の便だと30日以内であれば、追加料金や差額を払うことで変更が可能となります。詳しくは各航空会社の公式サイトを参照ください。

飛行機に乗り遅れないための事前準備

飛行機に乗り遅れないための事前準備

飛行機への乗り遅れを防ぐためには、空港での手続きや混雑状況などを事前に想定し、時間に余裕を持った行動を心がけることが何よりも重要です。空港はどうしても待ち時間が長いという印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、近年ではスパやアートギャラリーなどの施設を備えた空港も増えてきており、出発前の時間を快適に過ごせる環境が整いつつあります。空港での滞在時間も旅行プランの一部として前向きにとらえることで、結果として乗り遅れの防止につながるでしょう。
また、空港までの移動手段として車やバスを利用する場合、予期せぬ交通渋滞により到着が遅れるリスクがあります。不安がある場合は、可能な限り時間の読める電車を利用することをおすすめします。加えて、「旅行事故緊急費用」「航空機カウンター費用」などが補償される旅行保険に加入しておくと、トラブル発生時の安心感が高まります。ただし、寝坊など個人的な理由による乗り遅れについては、大半が補償の対象外となるため、注意が必要です。

まとめ

まとめ

万が一、飛行機に乗り遅れてしまうことが確定した場合は、早急に航空会社に連絡を取り、時間や予算に応じた対応策を検討しましょう。電話による問い合わせや空港のチェックインカウンターでの相談時には、慌てず冷静に状況を説明できるよう、「便名」「搭乗日」「予約番号」など必要な情報をあらかじめ整理しておくことが大切です。また、航空会社の利用規約には乗り遅れに関する重要な記載が含まれていることも多いため、乗り遅れが判明した時点で一度、目を通しておくと安心です。
たとえ乗り遅れてしまったとしても、その時点でフライトをあきらめるのではなく、目的地にたどり着くための代替手段を検討するなど、柔軟な発想と様々な選択肢を用意してフライトに臨むことが大切です。

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