飛行機にカミソリは持ち込める?基準や注意点を解説
更新日:2025年4月22日

飛行機の機内に持ち込める荷物は、基本的にスーツケースやキャリーケースなどの手荷物、ハンドバッグやカメラなどの身の回り品とされています。ナイフやハサミなどの刃物は大きさによっては危険物とみなされ、原則持ち込み禁止となっています。保安検査場で引っかかった場合は、預け荷物に収納してから手荷物カウンターに戻って預け直す、もしくは廃棄することが求められます。
では、美容などで用いる女性用カミソリは、持ち込みできるのでしょうか。今回は、飛行機に持ち込めるカミソリの条件や機内に持ち込む際の注意点、航空会社ごとの対応について紹介します。
目次
- 飛行機に持ち込めるカミソリの条件
- 電気シェーバーは問題ない?
- 機内でひげを剃る際の注意点
- 肌に塗るジェルやクリームの容量
- ひげ剃りを行う場所
- 揺れている時は避ける
- 航空会社ごとのカミソリの持ち込みルール
- 全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)
- SKYMARK(スカイマーク)
- まとめ
飛行機に持ち込めるカミソリの条件

飛行機にカミソリを持ち込むことは法律的に問題ありませんが、持ち込めるカミソリには基準があり、その条件を満たしていないと保安検査場で引っかかることになります。持ち込める条件は、刃体(切先と要ネジの中心を結ぶ直線の長さ)の長さが4センチ以下の、T字型カミソリや、眉毛を整えるなど化粧時に使用する女性用カミソリ。刃体の長さが基準値を超えていなければ3枚刃や4枚刃であっても持ち込み可能です。なお、理髪店などで使用するような折りたたみ式のカミソリは、先端が鋭利なため、凶器となりうる危険物とみなされ持ち込むことができません。
電気シェーバーは問題ない?
電気シェーバーについては、特に制限がなく、大半の航空会社が種類を問わず持ち込めるようになっています。ただし、コンセント式については、日本以外の航空会社を利用する場合、国によって電圧やプラグの形状が異なることがあるため、使用できないことがあります。事前に確認し、必要な場合は、プラグ形状の組み換えができる「変換プラグ」などを持参するようにしましょう。リチウムイオンバッテリー式の場合、飛行機に持ち込めるモバイルバッテリーの容量は、安全性の観点から160Wh以下となっており、電気シェーバーについてもこれを守る必要があります。
機内でひげを剃る際の注意点

飛行機内への電気シェーバーの持ち込みについては特に規制はありませんが、使用する際には一定のルールがあるため、搭乗前に確認しておくことが必要です。ここでは、注意点を3つ挙げて紹介します。
肌に塗るジェルやクリームの容量
ひげ剃りを行う際、肌に塗るジェルやシェービングクリームは、飛行機に持ち込める容量が決まっています。これらを含む化粧品は、国内線では容器1つにあたり0.5リットル(0.5キログラム)以下、もしくは総量が2リットル(2キログラム)以下とされ、国際線では容器1つにあたり100ミリリットル(100グラム)以下で、さらに1リットル以下のジッパー付き透明プラスチック袋に入れることが条件とされています。
ひげ剃りを行う場所
ひげ剃りを行う場所について、特にルールは定められていませんが、座席で行うと電気シェーバーの音やジェルやシェービングクリームの匂いなどで周囲の乗客に迷惑がかかってしまうため、化粧室に移動するようにしましょう。また、化粧室の鏡は小さくて見にくいことがあるため、自分で鏡を用意しておくと安心です。
揺れている時は避ける
飛行中、機体が乱気流や積乱雲に突入すると機体が大きく揺れることがあり、ひげ剃りを行っていると顔を切るなどケガをする可能性があります。少しでも揺れが発生したら手を止め、揺れが十分に収まってから再開するようにしましょう。
航空会社ごとのカミソリの持ち込みルール

飛行機内へのカミソリの持ち込みについて、航空会社それぞれにルールが定められています。全体的に大きく異なる点はありませんが、独自の規定が設けられていることもあるので事前にホームページなどで確認しておきましょう。
全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)
T字型カミソリや、刃体の長さが4センチ以下で眉毛や産毛用の小さなカミソリであれば問題ありません。電気シェーバーは電池式・コンセント式のどちらも持ち込み可能です。国際線でも同様のルールが適用されています。
<参考ホームページ>
ANA:https://ana-support.my.site.com/jajp/s/article/answers2673ja
JAL:https://faq.jal.co.jp/app/answers/detail/a_id/9540/
SKYMARK(スカイマーク)
ANAやJALと同様、T字型カミソリや、刃体の長さが4センチ以下で眉毛や産毛用の小さなカミソリが持ち込み可能です。電気シェーバーも種類の制限なく持ち込むことができます。
<参考ホームページ>
SKYMARK:https://faq.skymark.co.jp/app/answers/detail/a_id/1778/
どの航空会社も上記以外のカミソリは機内に持ち込むことはできませんので、出発空港のカウンターにてお手荷物として預けることになります。また、カミソリ以外の持ち込み禁止アイテムについては、下記を参考にしてください。
まとめ

飛行機の搭乗時間が長くなる場合、ひげや眉毛のケアをしたくなるタイミングが訪れることが予想されます。刃物の持ち込みがNGと考えて、すべて手荷物に収めてしまうと現地に到着するまでカミソリや電気シェーバーを取り出すことができなくなります。カミソリ、電気シェーバーは持ち込みのルールを事前に確認し、必要な場合は手荷物検査に引っかからないよう、荷造りの時点で機内に持ち込むことを想定しておきましょう。