スカイマークの手荷物ルールは厳しい?制限や注意点について詳しく解説

更新日:2025年11月25日

スカイマークの手荷物ルールは厳しい?制限や注意点について詳しく解説

比較的にリーズナブルな運賃で、日本のMCC(ミドル・コスト・キャリア)の中でも高い人気を誇るスカイマーク。サービス内容が大手航空会社と比べても遜色なく、移動時の快適性にも定評があるため「手荷物検査がLCCよりも厳しいのでは?」という声も聞かれますが、実際はどのような対応をしているのか。スカイマークの手荷物ルールについて、サイズや注意点など詳細を交えながら紹介します。

目次

スカイマークの手荷物ルールは厳しいって本当?

スカイマークの手荷物ルールは厳しいって本当?

スカイマークを利用した人の声を調べたところ、「手荷物のチェックは大手航空会社とさほど変わらない」という声が大半で、厳しかったという意見は見受けられませんでした。LCCでは安価な運賃を維持するために手荷物のサイズ・重量・個数まで厳しくチェックするケースもありますが、スカイマークの場合、手荷物に関する制限がLCCよりもゆるやかで、機内への持ち込みが10キロ(手荷物+身の回り品)、預け入れが20キロまで無料という点も高評価のポイントに繋がっています。受付やチェックのやり取りも非常にスムーズだったという声も見られました。ただ、スカイマークでも持ち込みに関するルールは明確に定められています。搭乗前には公式サイトを必ず確認しておきましょう。なお、LCCの特徴についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

スカイマークの手荷物(機内持ち込み)ルール

スカイマークの手荷物(機内持ち込み)ルール

スカイマークで実際に適用されている手荷物(機内持ち込み)のルールについて紹介します。

サイズ・重量・個数の規定

スカイマークの機内への荷物の持ち込み規定は以下の通りです。

項目 規定
個数 計2個(手荷物1個+身の回り品1個)
重量 計10キロ以内
サイズ 55cm×40cm×25cm 以内
(3辺の合計が115cm以内)

スカイマークの機内へ持ち込める個数は手荷物1個、身の回り品1個(ハンドバッグ・カメラ・傘など)の計2個で、重量は計10キロ以内、サイズは3辺それぞれの長さが55cm×40cm×25cm以内(3辺の合計が115cm以内)とされています。LCCでは重量の上限が7キロまでというケースが多いですが、スカイマークでは持ち込んだ2つの荷物が重くなってしまっても余裕を持てる制限なのでお土産が増えても安心です。手荷物のサイズは、一般的なボストンバッグや小さめのスーツケースが目安になります。

食べ物や飲み物の持ち込みについて

スカイマークの国内線は機内食の提供がないため、飲食物の持ち込みは条件の範囲内で認められています。食べ物は弁当、サンドイッチなどの軽食、菓子、おつまみなどを持ち込むことができます。しかし、弁当箱が加熱式(発熱式)の場合は危険物とみなされるため持ち込み、預け入れともに不可となっています。飲み物については特に制限はなく、ペットボトル(開封・未開封いずれも可能)、パック、水筒、哺乳瓶など、だいたいのものを持ち込むことができます。保安検査場を通過する際に中身を確認されることもあるので、すぐに出せるようにしておきましょう。酒類も持ち込むことはできますが、購入したときの容器に入れた状態であることが必須とされます。アルコール度数24%~70%のものは1人5Lまで持ち込み可能。アルコール度数70%を越えるものは持ち込み、預け入れともに不可となっています。ワインやウイスキーの瓶は割れやすいので機内に持ち込むと安心でしょう。

スカイマークの預け荷物(受託手荷物)ルール

スカイマークの預け荷物(受託手荷物)ルール

スカイマークで実際に適用されている預け荷物(受託手荷物)のルールについて紹介します。

サイズ・重量・個数の規定

スカイマークの預け荷物の持ち込み規定は以下の通りです。

項目 規定
個数 個数制限なし
重量 計20キロまで無料
サイズ 50cm×60cm×120cm以内(3辺の合計が230cm以内)
※スキー板やサーフボードなどの長尺物は280cmまで対応可能

スカイマークに預けられる荷物の個数制限はありませんが、重量は合計20キロ以内、サイズは3辺それぞれの長さが50cm×60cm×120cm以内(3辺の合計が230cm以内)とされているので、大きめのキャリーケースやリュックなどはここで預けましょう。搭乗者自身が使用する車椅子(電動車椅子を含む)、ベビーカー、携帯用ゆりかご、チャイルドシートなどは総重量に含まれず、無料で預けることができます。預け入れ可能な車椅子のサイズは高さ80cm×幅100cm以内、重量は80キロ以内となっています。

受託手続きの時間

スカイマークの預け荷物の手続き時間は営業開始から出発時刻の20分前までとされています。カウンター業務は空港によって開業時間が異なるため、スカイマークの公式サイトから利用する空港の営業時間を調べておきましょう。出発時刻の15分前には保安検査を終えておく必要があるので、早めに預け荷物の手続きを済ませておきましょう。年末年始やゴールデンウィーク、夏休みなど、長期連休の時期は混雑が予想されるため、出発時刻の30分前に預け荷物の手続きを終えておくと安心です。なお、茨城空港、中部国際空港、長崎空港、鹿児島空港、仙台空港、奄美大島空港については、預けの手続き時間が出発時刻の2時間前~出発20分前となっています。

規定を超えた場合の対応と追加料金

スカイマークでは預けの手荷物が規定の重量・サイズを超えてしまった場合、超過料金が発生します。事前に下記の条件を把握しておきましょう。

預け荷物の上限 超過手荷物料金
20キロを超え30キロまで 2,000円
30キロを超え100キロまでの手荷物 上記の2,000円+重量超過10キロごとに1,000円
100キロを超える・280cmを超える荷物 預け不可

20~30キロの手荷物には2,000円、30キロを超えた場合は10キロごとに1,000円(20~30キロで発生した2,000円も支払い要)の超過料金が発生します。100キロを超えた場合や一辺が280cmを超える荷物は預け入れができないので注意が必要です。

スカイマークの持ち込みに制限のある手荷物

スカイマークの持ち込みに制限のある手荷物

航空法では、飛行機への荷物の預け入れ・機内への持ち込みの可否が明確に分けられており、スカイマークでも航空法に沿ってそれぞれのガイドラインが定められています。

機内には持ち込めず預け入れが必要な手荷物

先の項目で述べた通り、持ち込みの規定サイズを越える荷物はすべて預けなければなりません。なお、預け入れはできるものの機内への持ち込みが禁止となっている荷物は下記の通りです。

分類 機内持ち込みが禁止されている荷物の代表例
刃物類 はさみ(刀体が7cm以上のもの)、ナイフ・カミソリ(刀体が5cm以上のもの、電気シェーバーは除く)など
鉄砲類 空気銃、BBガン、玩具銃(幼児用プラスチック製)など
スポーツ用品 ゴルフクラブ、サーフボード、スノーボード、アイススケート靴、バットなど

はさみは裁縫や身だしなみに使用するものでサイズの規定内であれば持ち込み可能です。ゴルフクラブやサーフボードなどのサイズの大きなスポーツ用品は預け入れできますが、スカイマークでは梱包を行わないので、損傷を防ぐためご自身での事前梱包が必要になります。また、自転車もサイズの規定内であれば預け入れ可能(梱包必須)です。なお、預け荷物に損傷があった場合は、その場でスカイマークのスタッフに通達しましょう。空港を出たあとで気付いた場合は1週間以内にスカイマーク遺失物専用ダイヤルに連絡して状況を知らせることができます。持ち込み禁止アイテムに関してより詳しく紹介した記事はこちらからご覧いただけます。

機内持ち込みも預け入れも禁止されている手荷物

輸送の安全性が確保できず、飛行機内への預け入れ・持ち込みの両方が禁止となっている荷物は下記の通り航空法で示されています。準備した荷物に下記が含まれていないか今一度確認しましょう。

分類 預け入れ・機内持ち込みともに禁止されている荷物の代表例
火薬類 花火、クラッカー、弾薬など
引火性液体 ライター用燃料、塗料類など
毒物 殺虫剤、農薬、腐食性物質など
腐食性物質 バッテリー(電動車椅子に使用されたものは除く)、水銀(水銀気圧計・水銀温度計および医療用体温計に使用されているものは除く)
高圧ガス クアラング、防塵スプレー、ライター、
ライター用補充ガス、カセットコンロ用ガスなど
可燃性物質類 マッチ(個人の喫煙用であればマッチまたはライター1個の機内持ち込みは可能)
酸化性物質類 漂白剤、個人用小型酸素発生器など
その他の有害物質 ラジコン用のエンジン、磁石、加熱式(発熱式)弁当など

スカイマークの手荷物に関する注意点

スカイマークの手荷物に関する注意点

スカイマークで多く寄せられる手荷物に関する問い合わせと、その対応について紹介します。

液体の持ち込み規定は国内線と国際線で異なる

化粧品やシャンプー、コンタクトレンズの保存液といった化粧品類、虫よけスプレーなどの医薬品類の液体は国内線と国際線で機内持ち込みの対応が異なってきます。

対象 対応
国内線 1容器あたり0.5キロまたは0.5L以内、1人あたり2キロまたは2L以内
国際線 縦横20cm以下のジッパー付き透明プラスチック袋(容量は1L以内)にまとめて入れる。個々の容器の容量は100ml以内

乳児用のミルクベビーフードやベビーフード、服用が必要な薬などは上記の規定に関係なく、機内で使用する分量を持ち込むことができます。

貴重品は原則機内に持ち込む

現金や貴金属、有価証券、美術品などの高価なもの、パソコン、カメラ、ガラス製品といった壊れやすい荷物は、預け入れで貨物室に収納すると破損するおそれがあるため、スカイマークではこれらの荷物を機内に持ち込むように案内しています。価格申告をしていない手荷物および身の回り品の賠償限度額は1人につき150,000円までとされていますが、実際の価格が150,000円以上の場合は、150,000円を超える額につき10,000円ごとに10円の従価料金を支払うことで申告価格を賠償限度額として対応します。なお、賠償金額は実際の金額を超えることはありません。この制度はスカイマーク側の有責時のみ適用されるものとなり、荷物の老朽化に起因する破損は保証の対象外です。また、精密機械や壊れやすい楽器などを機内に持ち込む場合は、別途座席の購入が必要になります。

ペットは同意書を提出し貨物室に預ける

犬や猫、小鳥などのペットは機内に持ち込むことができないので、空港のカウンターでペット料金を支払い、預け入れの手続きを行います。この際、同意書の提出も必要なのでスカイマークの公式サイトからダウンロードして事前に記入を完了させておきましょう。ペット料金は、鹿児島~奄美大島空港、那覇~宮古(下地島)空港の路線が5,000円、それ以外の路線は7,000円と定められています。貸出無料のペットケージサイズは、小・中・大の3種類で、重量は合計32キロ以内とされています。犬の中でも鼻腔が短いとされる短吻種犬(パグ、シーズ-、ボストン・テリア、ブルドッグなど)は、輸送時の環境変化の影響を受けやすく、体調を崩すおそれがあることから預け入れ不可となっています。フライト時、ペットが過ごす貨物室は外気温の影響を受けやすく、熱中症や脱水症で死亡するケースも見受けられます。また、貨物室の暗さや、離着時の騒音はペットにとってはストレスになるので、リスクが伴うことを十分に把握しておきましょう。なお、昆虫や金魚類は条件を満たせば機内持ち込みが可能です。ペットと飛行機に乗る際の注意点はこちらの記事でも詳しく紹介しています。

まとめ

まとめ

比較的にリーズナブルな運賃でありながら手荷物に関するサービスは大手航空会社と並ぶほど充実しているスカイマーク。荷物が多い人にとっては、手荷物が10キロ、預け入れが20キロまで無料という価格設定は非常に重宝するところです。持ち込み・預け入れが可能な荷物は公式サイトで詳細が公開されているので事前に確認しておくと安心です。判断が難しいものについては空港のカウンターやカスタマーサポートで確認できるので直接問い合わせてみましょう。

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