飛行機の予約はいつから出来る?航空券を安く買うためのポイントも解説!
更新日:2022年5月25日
旅行や出張などで、自分で航空チケットを購入する時、皆さんはどうしていますか?
ここでは、各航空会社によって異なる予約の開始時期や、安くチケットを購入するための方法、年々利用客が増えているLCC(格安航空
会社)を利用する際の注意点などをご紹介。
ぜひ目を通して、空の旅に役立ててください!
目次
- 航空券の予約と購入の違いは?
- 航空券の予約開始はいつから?
- 予約開始時期はざっくり3パターン
- JALは330日前から
- ANAは355日前から
- スカイマークは3ヶ月前から
- エアドゥ、スタフラ、ソラシドはANAと同じ
- 国際線は330日前から
- 航空チケットは当日購入も可能
- 航空券を安く購入するための方法!
- 航空券を購入する際の注意点
- 航空会社、目的地別のチケットはここからチェック!
- まとめ
航空券の予約と購入の違いは?
航空券の入手は、「予約」してから「購入」するという、二段階のプロセスを踏むのが一般的です。しかし、飛行機に乗る機会があまりない方の場合「予約と購入ってどう違うの?」と疑問に思われるかもしれません。端的に説明すると「予約は、座席を一時的に確保すること」で、「購入は、料金を支払って座席を正式に確保すること」となります。
各航空会社では、航空券の予約期間(発売期間)と購入期限をそれぞれ設定しており、予約と購入を一度で済ませることも可能ですし、「とりあえず予約して、検討してから購入」といったこともできます。ただし購入期限を過ぎてしまうと予約が自動的にキャンセル(無効)になってしまうので、特に理由がない場合は、予約してから間を置かずに購入するのがオススメです。
予約後、旅行のスケジュール等を決めてから購入したい場合は、購入期限をしっかりとチェックしておきましょう。GWや夏休み、年末年始などのハイシーズンはキャンセル待ちの人も多く、キャンセルが出るとすぐに他の人が予約するので、再予約が困難になるケースもあります。いずれにせよ、「予約=購入」ではなく、予約だけしても座席を正式に確保したことにはなりませんので、その点は注意が必要です。
航空券の予約開始はいつから?
JALは330日前から
JALの国内線チケットの予約開始日は、搭乗日の330日前の午前9時30分~です。ただし全ての航空チケットに当てはまるわけではなく、「乗継割引7・28」はプレスリリースで都度、「どこかにマイル」は搭乗日1カ月前の午前0時から、コードシェア便(共同運航便)はダイヤ確定後(1月下旬、8月下旬)に予約が開始されます。基本的には330日前よりも、割引航空券の予約が開始されるタイミングを狙ったほうが安く買えるでしょう。
手続きに関してはJALのWEBサイトや電話、国内線カウンターのほか、JALが指定している旅行会社でも行えます。また、いったん航空チケットを購入しても、55日前までは430円の手数料で払い戻しが可能です(例外あり)。なお、予約してから購入までの猶予期間は、原則として3日間です。
ANAは355日前から
ANAの国内線は、JALよりもさらに25日早く、搭乗日の355日前の午前9時30分から予約が可能です。ただ、こちらも全ての航空チケットが対象というわけではなく、普通運賃(ANA FLEX)やANAカード会員専用運賃(ビジネスきっぷ)、「ANA VALUE」、「ANA SUPER VALUE」などが対象です。航空券購入後、55日までは取消手数料がかかりません。予約してから購入までの猶予期間は、「ANA FLEX」「ANA VALUE」が3日以内、「ANA SUPER VALUE」が2日以内となっています。
スカイマークは2ヶ月前から
スカイマークは、普通運賃の予約が開始されるのが搭乗日の2ヵ月前の午前9時30分~です。なお、割引運賃の予約開始は運賃の発表時で、だいたい1月下旬、8月下旬の年2回、一斉に予約開始となります。なお、予約から購入までの猶予期間は原則として4日間で、JAL、ANAより1日多く設けられています。
エアドゥ、スタフラ、ソラシドはANAと同じ
エアドゥ、スターフライヤー、ソラシドエアは、共同運航している大手のANAとおおむねは同じです。ですが355日前の予約開始は設けられておらず、運航ダイヤが発表されてからの予約開始となり、最大で7ヵ月前からとなります。また、予約から購入までの期限はスカイマークと同様の4日間となっています。
航空会社 | 予約開始日 | 購入期限 |
---|---|---|
JAL(日本航空) | 搭乗日の330日前から | 予約日を含め3日以内 |
ANA(全日空) | 搭乗日の355日前から | 予約日を含め3日以内 ※例外あり |
SKY(スカイマーク) | 搭乗日の2ヵ月前から | 予約日を含め4日以内 |
FDA(フジドリームエアラインズ) | 搭乗日の2ヵ月前から | 予約日を含め3日以内 |
AIR DO(エア・ドゥ) | 年に2回、約半年分の予約を同時に開始 | 予約日を含め4日以内 |
SFJ(スターフライヤー) | 年に2回、約半年分の予約を同時に開始 | 予約日を含め4日以内 |
Solaseed Air(ソラシドエア) | 年に2回、約半年分の予約を同時に開始 | 予約日を含め4日以内 |
IBEX(アイベックスエアラインズ) | 年に2回、約半年分の予約を同時に開始 | 予約日を含め3日以内 |
peach(ピーチ) | 発売時期によって異なる | 支払い方法によって異なる |
Jetstar(ジェットスター) | 年に2回、約半年分の予約を同時に開始 | 予約と購入(決済)は同時 |
SPRING(スプリングジャパン) | 発売時期によって異なる | 支払い方法によって異なる |
運航ダイヤ確定前の予約は要注意
基本的に全ての航空会社が夏期(3月後半~10月後半)と冬期(10月後半~3月後半)に分け、それぞれの運航ダイヤを発表しています。ダイヤが確定する前に予約できるANAとJALは、ダイヤ確定後に便名や発着時間、座席番号などが変わる可能性があるので、そのタイミングでいま一度予約内容を確認するようにしましょう。
国際線は330日前から
海外へ飛び立つ国際線の航空チケットの予約開始は、基本的に330日前となっています。ただし、ANAに関しては355日前の予約開始です。また、外資系航空会社の場合は330日前に購入できない便もあり、そのタイミングでは割引運賃が出ていない場合もあります。どうしても席を確保しなければならない時には330日前に予約するのもアリですが、そうでない場合は少し待ってみると、より安くチケットをゲットできる確率が高まるでしょう。
航空チケットは当日購入も可能
もちろん、どの航空会社でも搭乗当日に航空チケットを購入することが可能です。ですが搭乗時間が迫ったタイミングではWEBサイトからは購入できないこともあり、そんな場合は空港のカウンターで速やかに手配を済ませましょう。航空会社によっては、当日購入だからこそリーズナブルになる航空チケットも取り扱っています。65歳以上のシニアを対象にしたJALの「スマートシニア空割」、ANAの「当日シニア割」、12歳以上~25歳以下を対象にしたJALの「スマートU25」、ANAの「スカイメイト」など…。それぞれ利用するための条件がありますが、該当すれば半額で購入できたりするのでぜひチェックしてみましょう。
航空券を安く購入するための方法!
航空チケットを購入する際、「少しでも安く買いたい」と思うのは誰もが同じこと。ここでは、お目当ての航空チケットを安く買うための方法をいくつか紹介します。
オフシーズンを狙う
ゴールデンウィークや夏休み、お盆休みなど、いわゆるハイシーズンは、どこの航空会社も航空チケットの料金が高めなうえ、割引率も低いことがほとんど。世代問わずたくさんの人が飛行機を利用するので格安航空券も出回りにくいため、時期をずらすのが賢明です。対して2月や6月、10~11月といったオフシーズンは、お求めやすい価格で航空チケットが購入できるチャンス!
平日に関しては、ハイシーズンでもオフシーズンでも料金にあまり差がない場合が多いです。また、空席が多い便に関しては搭乗日の直前に大幅に値下げされるケースがあるので、早割を逃した場合などは、焦らずに直前まで待ってみるのも一考です。とはいえ、ハイシーズンにどうしても航空チケットを購入しなければならない時もあるはず。そんな時は、平日の昼に出発する便が、比較的リーズナブルなのでオススメです。
LCCを利用する
「仕事の都合で、お盆か年末年始しかまとまった休みが取れない…」。そんな方でも、LCC(Low Cost Carrier)と呼ばれる格安航空会社に目を向けることで、リーズナブルに航空チケットを手に入れられる可能性がグッと高まります。座席と座席の間隔が狭くてちょっと窮屈だったり、食べ物や飲み物の提供がなかったりと、快適性やサービス面は大手航空会社と比べるとやはり劣りますが、「とにかく安くて安全でさえあれば、少々のことは目をつぶる」という方にとっては、LCCの利用はベストな選択といえるでしょう。また、LCCは不定期で様々なセールを実施しており、その時は定価の半額などは当たり前で、中には数百円など目を疑ってしまうようなビックリ価格の航空チケットも!
また、ハイシーズンとセール時期が重なった場合に注目したいのが、大阪(伊丹空港)~沖縄(那覇空港)など、人気路線の航空チケットです。LCCは「空席連動性」といって、空席率が高ければ高いほどチケットが安くなるシステムを採用しており、人気路線はすぐに空席がなくなってしまうので、セールのタイミングでの購入が狙い目です。
早割サービスを利用する
飛行機に搭乗する日の数ヵ月~2週間前の予約で、通常より料金が安くなるのが早割(早期割引)サービス。大手航空会社だけでなく、LCCもこの早割サービスを積極的に導入しています。料金は予約のタイミングによって変わってきますが、「予約する時期が早いほど、割引率も高くなる」とシンプルに考えましょう。搭乗予定日の1ヵ月前の予約で半額以下、75日前の予約になると8割引になることもあります。このように料金が極めて安くなることから人気がある早割ですが、注意しなければならないのは、キャンセルには通常よりも高い手数料がかかってしまう、ということ。
「早めに予約したけど計画がうまく立たないので、予約便を変更したい」となった場合、予約した便を高い手数料を払ってキャンセルし、また予約し直さなければなりません。早割サービスを利用する場合は、いったん立ち止まって慎重に考える気持ちの余裕も大切です。
航空券比較サイトを利用する
「とにかく1円でも安く航空チケットを買いたい」という場合、最も手軽で時間がかからない方法といえるのが、航空券比較サイトを利用することです。サイトによって若干の違いはありますが、利用予定日や出発空港・到着空港、利用予定人数など必要項目を入力すると、その時点で空きのある航空チケットの情報が一覧でずらっと表示され、一目瞭然で最も安い航空チケットを見つけることができます。ネットさえつながっていれば、数秒~数十秒というわずかな時間で自動的に選び出してくれるうえ、基本的にはその後の手続きも全てネット上で行えます。ですので真夜中でも早朝でも昼休みでも、24時間いつでも好きな時間に航空チケットをサクッと予約できるのは、何かと忙しい現代人にとって大きなメリットといえるでしょう。航空会社のホームページでチケットを予約するのと決定的に異なるのは、比較サイトは各航空会社のチケットを忖度なく網羅的にチェックしてくれる、ということ。最も安い航空チケットを、自分自身でなるべく簡単にゲットしたい方には、比較サイトは最高のツールといえるでしょう。
深夜便・早朝便を狙う
昼間のフライトに比べると、早朝便や深夜便は利用者が少ないので、料金が安めに設定されているケースがほとんど。朝早く起きたり、いつもなら寝ている時間帯に行動する必要がありますが、「何がなんでも飛行機代を安くしたい」という方は、同じ日のフライトであっても、早朝便や深夜便をチョイスすることをオススメします。ただ、これらの時間帯は電車・バスなどの公共交通機関が動いていないか、動いていたとしても極端に本数が少ないことが多いので、事前の確認を怠ってはいけません。「早朝便や深夜便に乗るためにタクシーを使って、結果的に昼間の便に乗るよりもお金が多くかかってしまった…」なんて本末転倒なことにだけはならないように、十分に気をつけましょう。
金券ショップを利用する
金券ショップとひと口にいっても最近はいろんなスタイルのお店があり、中には航空チケットが看板商品になっているお店もあります。時期やタイミングにもよりますが、国内線に関しては定価の半額以下で購入できることも決して珍しくありません。また、金券ショップに並んでいる航空チケットの中では、株主優待券が特にオススメです。これは株主に対して航空会社が贈る割引チケットで、国内ではJAL、ANA、スターフライヤーが発行しています。名前が株主優待券なので誤解されがちですが、「株主やその家族じゃなければ利用してはダメ」なんてことは一切なく、誰でも利用が可能です。そのうえ料金は通常運賃の約半額と割引率が高く、シーズン問わずいつでも利用できるのも大きな魅力。出発当日でも利用可能なので、「急用で飛行機に乗らなければ…」といった場合は、お近くの金券ショップを覗いてみてください。
航空券を購入する際の注意点
ピーチ、ジェットスターといったLCC(格安航空会社)の登場で、それまで敷居が高かった空の旅は、多くの人にとって身近なものになりました。電車やバスと同等の料金で利用できる便も数多くあり、「1円セール」や「国内路線1ヵ月乗り放題」などインパクトのあるセールも度々実施されています。ですがメリットがたくさんある反面、大手航空会社にはないLCC特有のルールやシステムがあるのも事実。それらをきちんと理解しないまま利用すると、あれやこれやと追加料金が膨らんで「こんなはずじゃなかった…」なんて痛い目を見ることにもつながりかねません。ここでは、LCCを利用する際の注意点をまとめました。
予約は各公式サイトから
LCCの航空チケットの予約は、基本的に各航空会社のオフィシャルサイトで行います。パソコンやスマホ、タブレット等でアクセスし、就航路線をチェックして希望の便を予約、というのが大まかな流れ。空港カウンターや旅行会社を通じて購入した場合、同じ料金タイプのものでも割高になることがあります。支払いは基本的にクレジットカードで、コンビニ決済も可能です。ですが空港での手続きの際に追加料金が発生した場合などは、クレジットカードでの支払いが基本となるので注意しましょう。
搭乗日の料金を確認
LCCの航空券チケットの料金は、空き席状況等によって大きく変わります。
ゴールデンウィーク、年末年始、また人気アイドルグループのコンサートや大型フェスなどが開催される時には、全体的に料金が高くなります。
「夜にチェックした便の料金が、翌朝に驚くほど跳ね上がっている」といったことも頻繁にあるので、特にハイシーズンの場合は、その時表示されている料金で納得いくなら即座に購入するのが良いでしょう。
手荷物の重さに注意!
LCCは、手荷物に関して非常にシビアです。機内に持ち込める手荷物は、「7kg以内で、1個または2個まで」が原則ルール(航空会社によって異なる)となっています。ほんの少しの重量オーバーでもしっかりと追加料金を徴収され、しかも空港での追加料金の支払いは割高になります。ですので、予約時に前もって追加料金を支払っておくのが得策であり、そうしておけば余計な心配も要りません。よほどのことがない限り、20kgみておけば大丈夫でしょう。
払い戻しはできないと考えよう
LCCは、航空チケットのタイプによって付帯サービスが大きく異なります。
予約の変更は期間内であればたいてい可能ですが、いったん購入したチケットの払い戻しは、基本的にはできないと考えておきましょう(グレードの高いチケットは払い戻しができる場合もあります)。十分に検討してからの購入をお勧めします。
空港には早めに着いておこう
LCCは、チェックイン・搭乗の締め切り時間が大手航空会社に比べて早めです。たとえ1分でも過ぎてしまうと飛行機に搭乗できないので、できるだけ早めに空港に到着して搭乗ゲートの位置を確認し、待機しておくのが賢明です。ちなみにLCCのチェックインカウンターは、大手空港会社とは異なるターミナルに設置されていることも多いです。国内線は1時間前、国際線であれば3時間前の到着を目安にしましょう。
目的地別人気路線のチケットはここからチェック!
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いかがでしたか?各航空会社や国内線・国際線の違いによって、予約がスタートする時期は様々であることが分かっていただけたと思います。また、航空チケットを安く手に入れる方法に関してもいろいろと紹介しましたが、価値観や考え方は人それぞれで異なりますので、記事を読んで「コレはいいな」と思った方法があったら、ぜひ参考にしてください。
2022年に入っても、新型コロナウイルス感染症は依然として猛威を振るっています。感染予防対策を万全にして、素晴らしい空の旅を満喫してください。