ANA(全日空)のキャンセル・予約変更の方法は?ケースごとにかかる手数料も解説!

更新日:2022年10月14日

ANA(全日空)のキャンセル・予約変更の方法は?ケースごとにかかる手数料も解説!

日本最大手の航空会社・ANA。搭乗者へのホスピタリティは長年の歴史に裏打ちされたクオリティを誇り、キャンセルや便の変更といった急な事態においてもストレスを感じさせないシステムが整備されています。今回は、さまざまな対応方法によるANA航空券のキャンセル・予約変更の手続きについて紹介します。

目次

ANA航空券のキャンセルに伴う手数料はいつから発生する?

ANA航空券のキャンセルに伴う手数料はいつから発生する?

出発前

予約していた航空券をキャンセルする場合、搭乗日の55日前までであれば取消手数料は発生しません。その後は搭乗予定日が近づくに連れ、取消手数料が上がっていきます。プレミアム運賃の航空券であれば出発時刻前まで取消手数料は無料になります。ただし、払戻手数料400(1区間)が必要な場合がほとんどです。また、旅行会社だけで取り扱う個人包括旅行運賃の場合、払戻手数料は発生しません。

出発後

出発時刻を過ぎてしまうと直後から取消手数料が発生します。料金は基本的に運賃の100%になりますが例外もあります。詳しくは後の項目をご覧ください。

【運賃タイプ別】ANA航空券のキャンセルに伴う手数料と払戻有効期間

【運賃タイプ別】ANA航空券のキャンセルに伴う手数料と払戻有効期間

一般的な航空券の場合、キャンセルに伴う手数料は搭乗日の「54~45日前=運賃の約30%」、「44~28日前=約40%」、「27~14日前で約50%」、「13日前~出発時刻前=約60%」と段階的に上昇します。
なお、下記の運賃を利用している場合、出発後であっても運賃の20%を支払えば払い戻しが受けられます。

・プレミアム運賃
・プレミアム障がい者割引運賃
・プレミアム株主優待割引運賃
・プレミアムビジネスきっぷ
・ANA FLEX
・ビジネスきっぷ
・障がい者割引運賃
・株主優待割引運賃
・アイきっぷ
・介護割引
・プレミアム小児運賃
・プレミアム小児株主優待割引運賃
・小児運賃
・小児株主優待割引運賃


払い戻し申請の有効期限は、予約便の出発予定日翌日から30日以内になります。

ANAの払い戻し・予約変更ができる特別なケース

ANAの払い戻し・予約変更ができる特別なケース

病気や怪我

搭乗する便の変更は通常、プランによって受け付けられないものもありますが、病気や怪我など体調不良によるキャンセルなら、いずれのプランでも出発予定日から30日間以内で変更が可能になります。また、払戻手数料・取消手数料が適用されず、すべての金額が払い戻されます。対応を受ける場合は医師の診断書が必要になりますが、手配が間に合わない場合は窓口や予約・案内センターに相談しましょう。

コロナによるANA航空券の変更・払い戻しについて

搭乗する本人が陽性もしくは濃厚接触者であることを証明する書類(搭乗者の名前・診断年月日わかるもの)を公式サイトの問い合わせフォームに添付。確認が完了すると該当する予約の手数料は徴収されず、全額の払い戻しが受けられます。適用されるのは、発症日・検体を採取した日から療養期間の中に搭乗日が含まれる場合に限られます。便の変更を希望する場合は予約・案内センターに電話で問い合わせましょう。

天候不順・自然災害による大幅な遅延・欠航

台風や地震などの自然災害、極端な悪天候などが原因で搭乗できない場合も手数料・キャンセル料なしで便の振り替えや払い戻しが受けられます。変更手続きの期限は便の出発予定日から10日以内。払い戻しは便の出発予定日から30日以内、公式サイトで手続きする場合は10日以内となるので早めに対応しましょう。

<交通費や宿泊費などの諸費用は自己負担>

自然災害・悪天候などで搭乗をキャンセルする場合、注意しておくべきポイントがあります。天候の悪化でフライトの可否が分からない状態で空港に到着し、キャンセルになった場合、空港までの交通費は自己負担になります。また、フライト前日に空港近くのホテルなどで宿泊し、当日キャンセルになった場合ANAから宿泊料が支払われることはありません。諸経費は搭乗者が負担するものとして準備しておきましょう。

機材故障などの航空会社起因の大幅な遅延・欠航

エンジントラブルや機材の故障など、遅延や欠航の原因がANA側にある場合も手数料なしで払い戻し・便の変更が行えます。こちらも手続きの有効期限は、払い戻しの場合、便の出発予定日から30日以内(公式サイトで手続きの場合は10日以内)、変更は便の出発予定日から10日以内になります。

<交通費や宿泊費などの諸費用はANA負担>

エンジントラブルや機材の故障などでフライトをキャンセルする場合、搭乗者の出発地から空港までの地上交通費、宿泊費をANA側で負担してもらえます。金額の上限は合計で15,000円になります。また、機材の故障で公共交通機関の営業時間外に目的地に到着した場合も、到着した空港から目的地までの交通費をANAが負担します(上限15,000円)。上記のケースにあてはまる場合、清算の期限は出発日から30日以内となり、領収書の原本が必要となります。

遅延や欠航の最新運航情報はウェブサイトで確認!

ANAでは公式サイトで最新の運航状況を発信しています。自分の搭乗する便が機材や天候トラブルで遅延・欠航になるケースも充分あるため、出発前からこまめに情報を確認するようにしましょう。航空券を予約している人であれば「予約・運航案内メールサービス」に登録するとトラブル発生時に最新情報がメールで送られてきます。スマートフォンのANAアプリによるプッシュ通知、SMSで運航状況を通知するサービスもあるので、事前に情報網を敷いて不測の事態に備えましょう。

ANA航空券のキャンセル・払い戻し方法は?

ANA航空券のキャンセル・払い戻し方法は?

ANAで航空券を購入し、搭乗をキャンセルする場合、「ANAウェブサイト」「ANA予約・案内センター」「ANA国内線空港カウンター」のいずれかを利用して手続きを進めることができます。

ANAウェブサイトでのキャンセル・払い戻し方法

もっとも手軽なキャンセル方法はANAウェブサイトによる手続き。パソコンやスマートフォンで完了できるため時間も大幅に節約されます。ウェブサイトのトップページから「予約確認/チェックイン」を選択し、「予約確認・購入・変更・座席指定」ボタンからキャンセルとなるフライトを選んで解約します。なお、払い戻しを受ける際は認証コード(ANAマイレージクラブカード、確認番号、購入時に使用したクレジットカードのいずれか)が必要になります。

ANAウェブサイトでのキャンセル・払い戻しができないケース

「ANA利用券で航空券を購入した」「予約便出発予定日の翌日から11日を過ぎて払い戻しを行う」「ANAの空港カウンターや旅行会社で航空券を購入している」「往路と復路で予約している便の記録が異なる」という状況の場合、サイト上での払い戻しが受けられません。その際は予約・案内センターに電話して指示を仰ぎましょう。

ANA予約・案内センターでのキャンセル・払い戻し方法

パソコンやスマートフォンが苦手で、ウェブサイトの操作方法が分からない場合は予約・案内センターに電話しましょう。予約している日時や便の名前、認証コードなどをコミュニケーター(対応スタッフ)に伝えると手続きを進めてくれます。また、株主優待券を利用して購入した航空券は予約・案内センターでのみキャンセルできます。

ANA予約・案内センター

<ANAマイレージクラブ会員>
0570-029-767(ナビダイヤル)/03-6741-6683(東京)

<ANAマイレージクラブ会員の以外>
0570-029-222(ナビダイヤル)/03-6741-8800(東京)

受付時間は8時~20時。年中無休で対応しています。時間帯によって混み合うことがあり、ANAのウェブサイトでは接続時間の目安も発信しています。

ANA国内線空港カウンターでのキャンセル・払い戻し方法

すでに空港にいて、急用でフライトをキャンセルする場合は、ANA国内線の空港カウンターへ。航空券をはじめ、確認番号や予約番号、運転免許証、パスポートなど、本人確認できるものをすぐ出せるように準備しておくと手続きがスムーズです。

ANA航空券のキャンセルに伴う払い戻しの方法・日数について

ANA航空券のキャンセルに伴う払い戻しの方法・日数について

搭乗キャンセルをした場合、決済の仕方によって払い戻しの方法、返金までの日数が異なってきます。

クレジットカード決済の場合

クレジットカードで航空券を購入した場合、返金はクレジットカード会社を通じて行われます。手続きを行った日やクレジットカード会社の締め日によって前後しますが、おおよそ1〜2ヶ月で返金が行われます。払い戻しの清算と手数料の引き落としは、クレジットカード会社によって同時に行われたり別々であったりさまざまです。

現金決済・ANAウェブサイトで払い戻しした場合

現金で航空券を購入し、ANAウェブサイトで払い戻しを行う場合、金融機関の営業時間内であれば返金は即日。営業時間外で搭乗者の金融口座に手数料を差し引いた金額が振り込まれます。あっても翌営業日には入金されます。振込手数料は搭乗者の負担になります。

現金決済・ANA予約・案内センターで払い戻しした場合

現金で航空券を購入し、ANA予約・案内センターを通じて払い戻す場合は、手続きからおおよそ7日以内で搭乗者が指定した口座に手数料を差し引いた金額が振り込まれます。年末年始、ゴールデンウィークなどの長期休暇と重なった場合、入金までの日数が7日を越えることがあります。振込手数料は搭乗者の負担になります。

ANA SKYコイン決済の場合

ANAウェブサイトで航空券の購入に利用できる電子クーポン・ANA SKYコインで決済した場合、手続きと同時にANA SKYコインでの払い戻しが行われます。手続きをしている時点で有効期限を過ぎている場合は払い戻しが不可になります。複数の支払い方法を併用し、ANA SKYコインの支払額が取消料に満たない場合は、ほかの支払い方法から差し引きして払い戻されます。

ANA利用券決済の場合

ANA利用券で購入した航空券をキャンセルした場合、払い戻しはできません。現金による払い戻し、ANA利用券の返却、マイル口座への戻し、いずれも不可となっています。

ANA航空券の予約変更はできる?

ANA航空券の予約変更はできる?

ANAの航空券は運賃プランによって予約変更の可否が分かれます。「ANA VALUE」「ANA SUPER VALUE」は変更が不可、「FULL FLEX」「ANA FLEX」「BASIC」は変更が可能。変更手数料は搭乗する便によって異なるためANAウェブサイトで確認しましょう。キャンセルと同様で手続きは出発までに完了しておくのが原則です。予約変更可能な運賃プランを購入していても出発時刻を過ぎると他の便に振り替えることができなくなります。変更手続きは基本的に予約・案内センター、もしくは国内線・国際線のカウンターで行います。内容によってはANAウェブサイトでも対応が可能です。航空券の名義は変更できないので、搭乗者を変更する場合は、いったんキャンセル・払い戻しの手続きを行って新たに購入しましょう。国際線では運賃の上下による差額調整があるため、変更手続きを行うと交換発行手数料を支払わなければいけません。ただし、ANAウェブサイトで手続きを行った場合は無料になります。

まとめ

まとめ

ANA航空券のキャンセル・変更方法をご紹介しました。急な事情で搭乗できなくなる場合は、まず自分が購入した航空券の運賃プランを確認した上でANAウェブサイトや予約・案内センターにアクセス。キャンセル料金は手続きする時期に応じて手数料が上下します。対応が早いほど出費も抑えられるので、搭乗できないと分かればすぐに手続きするのがおすすめです。払い戻しの申請についても出発予定日の10日〜30日と期限が定められているので、こちらも迅速に。電子クーポン、利用券についても利用可能な時期を過ぎていないか確認しましょう。

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