飛行機にベビーカーは持ち込みできる?預け方や注意点などをご紹介

更新日:2025年9月22日

飛行機にベビーカーは持ち込みできる?預け方や注意点などをご紹介|ローチケ旅行

赤ちゃんと一緒に旅行をする際、気になるのがベビーカーの取り扱い。飛行機を利用する場合は、機内への持ち込みや預け入れなど、航空会社の対応次第で移動時の負担が大きく変わります。今回は、赤ちゃんと飛行機を利用する際に知っておきたいベビーカーの機内持ち込みなどについて紹介します。

目次

飛行機にベビーカーは持ち込める?

飛行機にベビーカーは持ち込める?

ベビーカーの持ち込みについては、一般的に折りたたんだ時のサイズが機内に持ち込める手荷物の規定以内であれば持ち込み可能です。ただし、機内に持ち込める荷物は「手荷物1個+身の回り品(ハンドバッグなど)1個」となっているため、赤ちゃんのお世話に必要な荷物が多い場合は、ベビーカーを預け入れるかどうかを事前に検討しておくと安心です。なお、機内でベビーカーを使用することはできません。搭乗中は折りたたみ、必要に応じて専用カバーに入れ、座席上の収納棚などにしまいましょう。

航空会社ごとの持ち込み可能なベビーカーのサイズ

航空会社ごとの持ち込み可能なベビーカーのサイズ

飛行機内に持ち込めるベビーカーのサイズは、航空会社によって異なります。
大手航空会社であるANAとJAL、大手格安空港会社(LCC)では、国内線・国際線の機内に持ち込める手荷物サイズを下記のように定めています。なお、中堅航空会社(MCC)はおおむね大手航空会社の内容に沿っています。手荷物制限が厳しいとされる国際線でも、機内持ち込みの際に手荷物許容量の大きさに折りたためるベビーカーであれば、折りたたんだ状態で持ち込みが可能となっています。航空会社によってルールが異なるため、各航空会社の公式サイトを事前に確認しておきましょう。

航空会社 飛行機 サイズ 重さ
(手荷物+身の回り品の総重量)
JAL 国際線 幅55cm×高さ40cm×奥行25cm以内 10キロ以内
国内線
(100席以上)
国内線
(100席未満)
幅45cm×高さ35cm×奥行20cm以内
ANA 国際線・国内線
(100席以上)
幅55cm×高さ40cm×奥行25cm以内
国内線
(100席未満)
幅45cm×高さ35cm×奥行20cm以内
ジェットスター(LCC) 国内線・国際線 幅36cm×高さ56cm×奥行23cm以内 7キロ以内
ピーチ・アビエーション(LCC) 3辺合計が115cm以内
スプリング・ジャパン(LCC) 幅56cm×高さ36cm×奥行23cm以内

機内に持ち込めないベビーカーは無料で預けられる

ベビーカーのサイズが規定を超える場合は、いずれの航空会社でも無料で預け入れることができます。チェックイン時に手荷物カウンターで、他の荷物と一緒に手続きしましょう。なお、JALやANAでは、「搭乗ゲートでベビーカーを預かり、到着ゲートで返却するサービス」を提供しています。このサービスを利用すれば、搭乗直前までベビーカーを利用できるため、赤ちゃんを抱っこしたまま機内へ移動する負担を大きく減らすことができます。ただし、空港によっては到着ゲートではなく、手荷物受取所で返却される場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。

空港内ではベビーカー貸し出しサービスもある

ベビーカーを持参していない場合でも、空港内でレンタル可能です。主要空港や大手空港会社がサービスを提供しており、チェックインから搭乗口まで利用できます。また、到着空港での利用を希望する場合は、出発時に伝えておくと現地で準備してもらえることもあります。なお、料金については航空会社によって異なるため、事前に公式サイトなどで確認しておきましょう。観光などで長時間使用したい場合は、空港内にある有料レンタルサービスを利用し、必要に応じて預け入れ荷物にしましょう。

飛行機にベビーカーを預ける場合の注意点

飛行機にベビーカーを預ける場合の注意点

ベビーカーを空港で預ける際は、出発ロビーの手荷物カウンターで手続きを行います。スムーズに預けられるよう、以下の点に注意しましょう。

ベビーカーに付いている付属品は外す

おもちゃやフックなどは、破損・紛失を防ぐため外してから預けましょう。おもちゃ類は手荷物バッグに入れておけば、赤ちゃんがぐずったときになどにすぐに取り出すことができます。

連絡先を書いたネームタグを付けておく

付属品を外したベビーカーは見分けがつきにくくなります。JALやANAでは紙のタグを付けてくれますが、LCCではタグを付けない場合もあるため、名前や連絡先を書いたタグを付けておくことをおすすめします。乗り継ぎ時の紛失防止にも役立ちます。

汚れ・破損防止のため、カバーを付ける

ベビーカーの破損や汚れを防ぐため、預け入れ、持ち込みのどちらにおいてもカバーに入れて預けるのが望ましいです。国内線では、空港で保護カバーを付けてくれることもありますが、国際線では基本的に用意されないため、自分で準備しておくと安心です。

飛行機に預けたベビーカーが破損していたら?

飛行機に預けたベビーカーが破損していたら?

ベビーカーを預け入れ荷物にした際、到着後に破損が見つかることがあります。ANAとJALの場合は、到着から約1週間以内に申請すれば、1人あたり上限15万円程度まで補償を受けられます。破損に気づいたら、すぐにその場で航空会社に連絡して手続きを進めましょう。ただし、小さな擦り傷や軽微な破損は基本的に補償対象外となることが多いため、注意が必要です。LCCの場合、多くの会社では破損の補償を設けていないため、事前に規約を確認しておきましょう。破損を防ぐためには、ベビーカーをカバーに収納して預けることをおすすめします

飛行機に赤ちゃんと乗るときのQ&A

飛行機に赤ちゃんと乗るときのQ&A

赤ちゃんと一緒に飛行機に乗るときは、普段通りのお世話ができるように準備しておくことが大切です。ここではよくある疑問をまとめました。

機内で離乳食は食べさせられる?

液体は通常、「100ml以下」の制限がありますが、離乳食・液体ミルク・調乳用のお湯などは例外扱いで、制限なく持ち込むことができます。また、機内で赤ちゃんに食べさせることも可能です。JALやANAなど、一部の航空会社では離乳食を機内食として提供してくれる場合があります。また、必要に応じてミルクを作るためのお湯も提供され、乗務員にお願いすれば代わりにミルクを作ってもらえることもあります。

機内におむつ替えできる場所はある?

JALやANAをはじめ、多くの航空会社(LCC含む)の機体には、おむつ替えテーブル付きの化粧室が設置されています。シートベルト着用サインが点灯中は離席できないため、消灯後に利用しましょう。赤ちゃんは気圧の影響で排便しやすいといわれているため、搭乗前に一度、おむつを替えておくのがおすすめです。飛行中は機体が揺れることもあるため、赤ちゃんの転倒に注意しましょう。

チャイルドシートの貸出はある?

飛行機では、チャイルドシートの使用は義務ではありませんが、安全のために持ち込みや貸し出しが可能です。なお、大人1人に対して2歳未満の子供が2人以上載る場合に限り、チャイルドシート1台が必須になります。
JALでは、すべての路線で3歳未満の幼児を対象に貸し出し(数に限りあり)と持ち込みに対応しています。ANAでは、貸し出しは行っていませんが、持ち込みには対応しています。LCCでも大半が持ち込み可能ですが、条件が会社ごとに異なるため、事前に規約を確認しておきましょう。チャイルドシートを持ち込む際の条件について、下記リンクをご参照ください。

<飛行機用の赤ちゃんベッド「バシネット」や「チャイルドシート」の利用条件は?ベビーカーの持ち込みについても解説>

赤ちゃん連れにおすすめの飛行機の座席は?

赤ちゃんを連れて飛行機に乗る場合は、普段よりも自由に動ける範囲が限られるため、予約の際に目的に応じた座席を選んでおくと安心です。通路側の席は、おむつ替えなどで頻繁に立ち上がる際に便利なほか、サポートが必要な場合は客室乗務員へ声をかけやすいという利点があります。一方、窓側の席は死角となるため、授乳のときに周囲の視線を遮りやすいほか、赤ちゃんに外の景色を見せられるというメリットがありますが、席を立ちにくいため、長時間のフライトには適していません。また、前に座席がなく壁になっているバルクヘッド席は、足元を広く使えるため快適ですが、緊急時の脱出口を確保するため、足元に荷物を置くことができない点に注意が必要です。
また、2歳未満の赤ちゃん向けに、簡易的な赤ちゃん用ベッドとして使えるバシネット(ベビーベッド)を設置できる座席を設けている航空会社もあります。ただし、これらの席は数に限りがあり、事前予約が必須です。バシネットを利用したい場合は、利用予定の航空会社の公式サイトや問い合わせ先で、設置の可否や予約方法を確認しておくとよいでしょう。

<飛行機用の赤ちゃんベッド「バシネット」や「チャイルドシート」の利用条件は?ベビーカーの持ち込みについても解説>

赤ちゃん連れの飛行機デビューにおすすめのスポット

赤ちゃん連れで楽しめる全国のファミリー向けスポットをいくつか紹介します。

旭川市旭山動物園(北海道)

旭川市旭山動物園(北海道)

オジロワシやエゾリス、タンチョウなど、北海道ならではの動物を含め約100種類の動物を飼育している動物園です。動物本来の行動を引き出す「行動展示」や、食事風景を見られる「もぐもぐタイム」が人気を集めています。

施設情報 -------------------------------------

住所:北海道旭川市東旭川町倉沼
公式サイト:https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/
子連れ向け情報:園内4ヵ所に授乳室あり。ベビーカーの貸出あり(無料)

東京おもちゃ美術館(東京)

東京おもちゃ美術館(東京)

戦前に建てられた小学校を活用したユニークな美術館で、国内外から集められた約5,000点のおもちゃを展示しています。特に0~2歳向けの「赤ちゃん木育ひろば」では、安全に遊べる木のおもちゃを揃っており、小さなお子様も安心して楽しめます。

施設情報 -------------------------------------

住所:東京都新宿区四谷4丁目20内
公式サイト:https://art-play.or.jp/ttm/
子連れ向け情報:館内に1ヵ所授乳室あり(赤ちゃん木育ひろば内)。ベビーカーでの入館は不可(入口にベビーカー置き場あり)

東山動植物園(名古屋)

東山動植物園(名古屋)

日本で最も多い約450種類もの動物を飼育しており、特に「イケメンゴリラ」として知られるニシローランドゴリラのシャバーニは高い人気を誇っています。さらに約7,000種類の植物を集めた植物園も併設されており、動物と自然の両方を満喫できます。

施設情報 -------------------------------------

住所:愛知県名古屋市千種区東山元町3丁目70
公式サイト:https://www.higashiyama.city.nagoya.jp/
子連れ向け情報:園内5ヵ所に授乳ソファあり。ベビーカーの貸出あり(300円)

万博記念公園(大阪)

万博記念公園(大阪)

1970年に開催された大阪万博の跡地を整備した広大な公園で、豊かな緑の中にアスレチックや遊具のある広場が点在しています。シンボルである「太陽の塔」は、内部見学もでき、親子で一緒に学びながら楽しめるスポットです。

施設情報 -------------------------------------

住所:大阪府吹田市千里万博公園
公式サイト:https://www.expo70-park.jp/
子連れ向け情報:園内5ヵ所に授乳室あり。ベビーカーの貸出あり(無料)

海の中道海浜公園(福岡)

海の中道海浜公園(福岡)

博多湾と玄界灘に囲まれた「海の中道」に広がる大規模な国営公園です。四季折々の花々を楽しめるほか、リスザルやカピバラ、カンガルーなど、動物たちとのふれあいも体験できます。都市部からのアクセスが良いため、気軽に訪れやすいのも魅力です。

施設情報 -------------------------------------

住所:福岡県福岡市東区西戸崎18-25
公式サイト:https://uminaka-park.jp/
子連れ向け情報:園内6ヵ所に授乳室あり。ベビーカーの貸出あり(無料)

<飛行機デビューにおすすめ!GWに家族で行きたい北海道のレジャースポット5選>

まとめ

まとめ

赤ちゃんを連れてのフライトは、自由に動ける範囲が限られるため、不安を感じる方も少なくありません。しかし、航空会社や空港ではベビーカーの貸し出しやミルク作りのサポートなど、様々な体制が整っているため、安心して目的地へ向かうことができます。観光スポットにおいても、授乳室やおむつ替え合うペースなど、赤ちゃん連れに配慮した設備が整っている場所が多くあるので、ぜひ赤ちゃんとの快適な旅を楽しんでください。

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